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何でも屋 H・M・Oの依頼簿  作者: ゆうき
16章 謎の女
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16章 謎の女-15

 2ゲーム終わったところで午前の部は終了、次のゲームは13時からだ。雅樹はとりあえず腹ごしらえにと華美と合流しホテルの中の中華料理屋に入った。バイキング形式のようでいろんな料理が並んでいたが、あまり腹を満たすと眠気が来てゲームに集中できなくなるためほどほどにしておいた。


 華美とは午後も別行動することでお互い合意した、というのも華美から依頼されたというのは雅樹の完全な自作自演だったからだ。彼は全然人見知りではない、雅樹がそこまでしてこのイベントに来たかったから協力してもらっただけである。


 せっかくなので華美とホテル各階のインテリアや内装を見てまわっていると、2階のカフェにミヤビがいるのが見えた。雅樹はせっかくなので話しかけたかったのだが、彼が座っているのは街並みの景色が見られる一番奥の窓際の席に座っている。横顔で彼だと分かるが、ミヤビの方は全くコチラに気づく様子はない。そこで華美と一緒にカフェに入店して話しかけようとしたのだがどうやら満席な上に、予約待ちが5組もいるようだ。次のポイントバトルがあと20分弱で始まってしまうことを考えると例え入店できたとしてもゆっくりしている余裕はない。雅樹たちは諦めることにした。

 「どうしたの、知り合いでもいた?」

 そこで雅樹が窓際のミヤビを指さして、あの人と第一ゲームが一緒だったと告げる。すると華美は彼について知っているようだった。

 「あ、月島みやびさんだよあの人。ゲーマーとして動画配信アプリなんかでも有名な人さ。確かアクションゲームやガンシューティングゲームが得意で、ゲーマーチームのリーダーだったはず。みんなを引っ張る頼もしいリーダーなんてインターネットサイトの紹介記事まで作られてたよ。いくつかのゲームの大会にも出場していたはずだから、検索してみたら?」


 雅樹は言われたように自分のスマホで検索してみると、確かにプロゲーマー月島みやびという記事が出てきた。

 「ゲームのイベントだからプロゲーマーが混じっててもおかしくないなとは思っていたけど、本当に来てたんだね。プロ相手じゃ雅樹君の優勝は難しいかもね。」

 雅樹はちょっとムッとしたが、華美も決して嫌味で言っているわけではない。スポーツで例えるなら趣味程度で週1回ゆるくプレイしている人間が、プロの世界で活躍する選手相手に1:1の勝負を挑むようなものだ。むしろ第一ゲームでもプロゲーマーとさほど点数を離されていない雅樹の方が一般人としてはかなり健闘している方なのである。


 こうなったら絶対ポイントバトルで優勝し皆をぎゃふんと言わせてやろう…。雅樹がそんな思いを胸に秘めた頃次のポイントバトルの時間になったので近くの大宴会場に入った。

 この会場は『恋愛シミュレーションゲーム』である。


 いつも閲覧・評価ありがとうございます。感想・誤字の指摘などありましたらよろしくお願いいたします。

 ※この話はすべてフィクションであり、実在の人物・地名・事件・建物その他とは一切関係ありません。


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