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何でも屋 H・M・Oの依頼簿  作者: ゆうき
16章 謎の女
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16章 謎の女-8

現在の持ち物

「コール・サンダーボルトのスフィア」

「タクティカルブロンズナイフ」

 その後も歩を進めていると、また人間?の足音が近づいてきたため一応警戒して立ち止まり様子を見ることにする。だがその足音はどうやらこちらには気づかず、別の方向へ去っていった。がっかりしたような、ホッとしたような複雑な気持ちになる。


 と、歩き出そうとしたときに頭の中に声が流れ込んできた。

 「タケミヤ様がモンスターの攻撃によって体力を全て失い倒れました。タケミヤ様はアイテムの没収と制限時間マイナス15分のペナルティを受け、入口へ戻されます。」


 そういえば迷宮をうろついているのはどんなモンスターなんだろう?頭の中で問いかけてみるが答えてはくれない。やはり冒険のキモとなる部分は自力で解明しなくてはならないようだ。

 雅樹は質問を変えて、他のプレイヤーが攻撃し瀕死になった敵を自分が漁夫の利のようにトドメを刺しても良いのかと聞いてみた。また声が流れ込んでくる。

 「問題ありません。目的はあくまでモンスターの撃破であり、手段は問いません。協力プレイについては特に制限を設けていませんが、その場合もトドメをさしたプレイヤーのみがクリアになります。」

 なるほど。だがこのルールだと下手な協力プレイは仲間割れの原因となるだろう、2人以上で行動した場合手柄の奪い合いになるのは明白だからだ。ミヤビと別れたのは意外と正解の択だったかもしれないなと雅樹は考えた。


 通路にマーキングしながら進み、宝箱を二つ見つけた。どちらもトラップはかかっておらず、安心して中身に手を伸ばすことができた。


 ●システムメッセージ

 おめでとうございます、「回復剤」を2つ発見しました。


 ●システムメッセージ

 おめでとうございます、「戦神の宝玉のスフィア」を1つ発見しました。


 新しいアイテムだ、このスフィアも野球ボールより一回り大きいくらいである。Dボタンで調査してみる。




 戦神の宝玉…???


 


 あれ、詳細が表示されない?雅樹は頭の中に、スフィアはどうやって使うのかと質問を浮かべてみるとまた声が流れ込んできた。

 「基本的には使用したいアイテムを手に持った状態でBボタンを押してください。両手にアイテムを持っている場合は利き手側が優先して消費されます。」


 名前からして貴重な感じはするが、説明が出ないならとりあえず使ってみるか。と雅樹は戦神の宝玉スフィアを左手に持ちBボタンを押してみるが、何も起こらなかった。


 そういえば、"基本的には"と言っていたな。じゃあ違う使い道があるのだろうか?雅樹はとりあえずポーチの中に新たに見つけたアイテムを放り込み歩き出した。


 いつも閲覧・評価ありがとうございます。感想・誤字の指摘などありましたらよろしくお願いいたします。

 ※この話はすべてフィクションであり、実在の人物・地名・事件・建物その他とは一切関係ありません。


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