表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
何でも屋 H・M・Oの依頼簿  作者: ゆうき
14章 生放送中の殺人事件
223/526

番外編➤エスパー・のり子?

 「アタシ最近、超能力に目覚めたかもしれないわ。」




 とある日の午後、神妙な顔をして忠司と雅樹に向かってのり子が言い放った。昼食後のいわゆる食休みをしていた二人は思わず面食らった顔をする。しかしのり子の雰囲気に別におかしなところはない。

 「どうしたんですかのり子さん、スプーン曲げでもできるようになったんですか?」

 超能力に見せかける有名な手品を例にあげて問いかける雅樹、しかしのり子はいたって真面目な様子である。

 「アンタ達信じてないでしょ?昨日ね、こんなことがあったの。」


 のり子が言うには、昨日夢を見たと言う。それはコンビニ最大手の『6・10』、いわゆるロクテンで610円以上のお買い上げごとに1回引けるコンビニくじキャンペーンで2位を引き当てる夢を見たのだ。

 早速のり子は軽くメイクをして着替え、自宅から歩いて1分の距離にある行きつけのロクテンへ向かった。しかしよく夢を思い出すと店内の内装が微妙に違うのだ…ここじゃ当たらない。

 そう直感したのり子は夢で出てきた内装と同じロクテンを探してスマホのマップを確認しながら歩きまわり、ついに4店舗目にして発見したという。そこは自宅から15分も歩いた先で、通勤ルートでもないため普段ならのり子はまず利用しない店だ。


 そして適当におにぎりやお茶を買ってお支払い金額を620円に調整してくじを引くと、見事2位のロクテン専用QUOカード1000円分をゲットしたのだ!

 ちなみに1位は有名アニメのコンビニ限定モデルのフィギュアで、雅樹いわくそっちを当てていれば最低でも5000円の価値があったらしい。


 「でもすごいでしょ?正夢ってやつよねこれ!」

 「正確には予知夢だな、それを夢で見たのと同じコンビニを探し当てる川島田の行動力が正夢に変えたってところだろう。」

 「でもたしかに当たりは当たりですよね、ちゃっかり400円分得してるし。」

 忠司と雅樹のリアクションはのり子の読み通りである、まぁ普段から一緒に仕事しているためこのくらい嫌でも分かるのだが。


 「この調子でなにか問題が起きる度に超能力で夢見たりしないかしら?未解決事件もアタシの力でバンバン解決出来たら、それこそアタシ人間国宝よね?」

 「そんなムチャクチャな…それじゃ警察も検察もいらないでしょ。」

 「どちらかと言えば"これから起こることの夢"で見たわけだから預言者に近くないか?」


 そんなことどっちでもいいわよ!とご機嫌なのり子に対し、ちょっと羨ましい男性2名なのであった。


 いつも閲覧・評価ありがとうございます。感想・誤字の指摘などありましたらよろしくお願いいたします。

 ※この話はすべてフィクションであり、実在の人物・地名・事件・建物その他とは一切関係ありません。

 ※5/20 更新分です

 ※筆者は他にも書いているものがあり、更新がない場合は他の作品を更新している可能性があります。〇日更新分ですを目安にしてくださると助かります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ