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何でも屋 H・M・Oの依頼簿  作者: ゆうき
14章 生放送中の殺人事件
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14章 生配信中の殺人事件-マネージャーの証言3

 「事件当日の行動についてお話し願えますか?」

 「ニリポンから薬味などの準備を頼まれておりましたので、夜6時頃に近所のスーパーでねぎや生姜やのりなどを買い自宅に帰ってそれらを切ってタッパー詰めしてました。それから夜9時に最寄り駅から電車を使って駅からは徒歩でスタジオへ、交通系ICカードを使ったので履歴を見ていただければ。それで夜9時20分頃にスタジオについてニリポンに薬味を保冷バッグごと手渡したあと、隣の自分の部屋へ。投稿予約されている動画の事前チェックをするのも私の役割ですから。」


 「あなたは放送中、ニリポンが残したそばを食べていたんですか?」

 「はい。ほとんど私が頂きました、いつものことですから。真鍋さんがキツネそば好きでお腹が空いているということだったので、キツネそばだけは彼女の部屋へ持っていきましたけど。段取りとしては自分の部屋で生放送を見ていて、ニリポンがある程度食べてお箸を置いたら残りを取りに行くというものでした。」


 「確かによく動画を見たら、ニリポンがお箸を置いて少しするとあなたが部屋に入ってきているようですね。」

 「画角的にドアの方は映らないようにしておりましたけど、そのドアの開閉音は間違いなく私です。新商品の焼きそばのタイミングだけは豊島さんですけれど。」


 「第一発見者も、救急車を呼んだのもあなたですね?」

 「はい。ニリポンが画面内で倒れて最初は驚きましたけど、彼女はドッキリ企画が好きで。現にコメントでもドッキリでしょ?というものがいくつかあって、1~2分様子を見ていました。でも起き上がる様子がなくて、これはおかしいなと思いニリポンの部屋へ行くとお腹を押さえ苦しそうにしておりました。声をかけてもいつもの元気はなくて、これはおかしいなと。食べてる途中でしたので、最初は食あたりかなとも思いました。急いで生放送を切りそのまま自分のスマホで救急車を呼んだのですが、搬送先の病院で彼女はそのまま…。」


 「確かに生放送時の状況はあなたの証言通りですね。」

 「当たり前ですわ、ありのままをお話ししておりますから。それに私だって怖かったんですよ?もしソバが原因だったら私や真鍋さんだってニリポンの残りを食べたわけですから、ね?」


 「そうですね、そういえば豊島さんは召し上がらなかったんですか?」

 「豊島さんは『ファミレスで食べてきたからウチはいらんで』と言っておりましたので。」


 いつも閲覧・評価ありがとうございます。感想・誤字の指摘などありましたらよろしくお願いいたします。

 ※この話はすべてフィクションであり、実在の人物・地名・事件・建物その他とは一切関係ありません。

 ※4/29 更新分です

 ※筆者は他にも書いているものがあり、更新がない場合は他の作品を更新している可能性があります。〇日更新分ですを目安にしてくださると助かります。

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