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何でも屋 H・M・Oの依頼簿  作者: ゆうき
14章 生放送中の殺人事件
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14章 生配信中の殺人事件-マネージャーの証言2

 「失礼ですが、その大食いの話は事実でしょうか?本当はいつも無理矢理残り物を食べさせられていて、それを腹いせに…という見方もあるものですから。」

 「初対面の方に信じてくれと言うのも無理な話ですわね、いつも驚かれますから。そうですね…ではあのスタジオから南東へ徒歩10分ほど歩いたところに、"ステーキハウス寺・テラ"というお店があります。去年の9月に赤身ステーキ3kgを30分で完食するチャレンジメニュー、私成功させましたから問い合わせてみてくださる?完食タイムを書いた写真も飾ってあるはずですわ。」


 「シェフが元お坊さんだから寺で、量が多いからテラってわけですね…確認を取らせます。確かに男性でも3kgのステーキはきついですからね。」

 「しかもご飯とスープ付きで。」


 「豊島さんと真鍋さん、あなたから見て被害者とトラブルはありましたか?」

 「そうですね…豊島さんは頻繁に言い争ってはいましたけど、主に企画の件で。ただ高校から仲の良い間柄で、お互い隠さず言い合っている良い関係に見えましたわ。真鍋さんの方はちょっとマイペースと言うか、いつも時間ギリギリなんです。大晦日の日もたしか生放送開始5分前に挨拶に来たとかで、部屋にいた私に聞こえる音量で、廊下から『いくらなんでもギリギリすぎる!』と怒るニリポンの声が聞こえました。」


 「被害者は新人の真鍋さんに、ベテランの前任者と同じレベルを求めていたという話もありますが?」

 「それだけ早く成長してほしい・期待しているという気持ちの裏返しじゃないかしら?人間相手に対して諦めていたら、なんの感情も湧かないと思いますから。」


 「前任の寿々林さんのことも一応。」

 「私はニリポンや他のメンバーとプライベートで遊ぶような仲ではなかったので。ただ一昨年イケメンの彼氏ができたってニリポンが浮かれていた時期はありました、すぐにダメ男だって分かったみたいですけど。それで元々羨ましがっていた寿々林さんに、ニリポンが紹介したみたいです。豊島さんは止めたみたいですけど、私はビジネスでのお付き合いと線引きしておりましたので何も申しませんでした。誰が誰と付き合うかなんて、当人同士の問題でしょう?」


 「その男が田島宮淳史だったということも、ご存じでしたか?」

 「えぇ、知ったのは詐欺容疑で逮捕されてニュースに顔が出たときに。ハッキリ物を言う豊島さんやニリポンと違って寿々林さんはおっとりした人でしたのでちょっと気がかりでしたけど。」




 別の警官が証言通りステーキ屋に問い合わせたところ、確かにキリヤが1人でチャレンジメニューを成功させているとの確認が取れたことで大食いであることは立証された。


 いつも閲覧・評価ありがとうございます。感想・誤字の指摘などありましたらよろしくお願いいたします。

 ※この話はすべてフィクションであり、実在の人物・地名・事件・建物その他とは一切関係ありません。

 ※4/28 更新分です

 ※筆者は他にも書いているものがあり、更新がない場合は他の作品を更新している可能性があります。〇日更新分ですを目安にしてくださると助かります。

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