13章 結末とあとがき
※この話はすべてフィクションであり、実在の人物・地名・事件・建物その他とは一切関係ありません。
まずは読んでくださった皆様、ありがとうございました。予想以上に長くなってしまった上、更新が滞り気味になったことをお詫びいたします。申し訳ございませんでした。
釈然としない終わり方ですが、実際に起きた事件をモチーフにするとこうなってしまうんです。ただこの物語には当然解決していない謎があるのです。きっと妻は"女の勘"で薄々気づいていたであろう、しかし証拠がなかった大きな謎が。
筆者の私は物語として成立させるためにその謎にもトリックを用意しましたが、実際の事件でそれが使われたかどうかは分かりません。しかし筆者は思うのです、どう考えても…ねぇ?
それを自分の文章力で表現できたかどうかは分かりません。
また各章冒頭の小話と妻が日記をつけていた頃の妻の日記の一部(--で始まっていたアレ)にも、その謎を解くためのヒントを散りばめています。推理小説にありがちなミスリードも用意してあるので騙されることなく、真実を見破っていただきたいです。
最後に、関係者たちはたぶんこう言っていただろうセリフを載せておきます。こちらも参考にしていただければと思います。
A「いやーあの社長さんが、奥さんを!何度か写真を見せてもらったことありますが、お綺麗な人でしたよ。」
B「夫さんがタンスの裏の縫い棒を見つけて処分してくれていれば、まだ証拠不十分だったかもしれない。それかすぐにでも通報してくれていれば…。」
C「なんで俺達だけなんだ。」
D「私は彼の口から真実が聞きたかった、ボイスレコーダーも公開したし見張りの警官もいて面会中はなんら問題はなかった。だが彼は、疲れているように見えた。」
美容院のオーナー「お客さんからも好感を持たれていて、すごく気が利くスタッフでした。」
居酒屋の女将「私は最近、美容院にも行っておりませんでしたので。でもあの美容師さん、まだお若いのに悲しいですわね。」
妻の両親「娘は将来に夢と希望を持っていました、だから自殺するなんてありえないと警察に言ったんです!せめてあの男の口からすべてを語ってほしかった。」
警察「事情聴取には複数の警官が立ち会っており、また警察内部での調査でも自白を強要したりと言った事実はございませんでした。」
???「夫は悪魔の声に耳を傾けていた、ではその悪魔は…誰?」
「ねー?この話、アタシやっぱり釈然としないわ。だってこの人の話から考えると、あれだって…ってことになるじゃない?」
「そういえばこの人達は、前からの…。じゃあ〇つともこの…が!」
「お前たち、勘がいいな。ミスリードにも引っかからず。」
「やっぱり!アタシずーっと考えていたのよ、このときのトリック。うまいことしない限り、都合よく…ないでしょ?」
「なるほど!それで…が協力していたのなら都合よく…もうなずけます。そういえば学校の授業で習った知識を使ったトリックだとも言ってましたね。それって…のこと!」
「実際、その発想はあっているぞ。その頃から仲が良かったみたいだからな。」
「まとめると、…が悪魔なのね。…のトリックと…とで…に見せかけた。火事の件も真実は"あるいは"の方。そして妻の件も…していた、悪魔と言われるだけあって怖いわね。だからBとCはすべてを話せないのね。」
〇や…の部分は事件の真相ですので虫食いです、これが推理小説の醍醐味ですよね!うまく解き明かして筆者をギャフンと言わせましょう。
いつも閲覧・評価ありがとうございます。感想・誤字の指摘などありましたらよろしくお願いいたします。
※3/1 更新分です。