13章 男と女の違い-31
※この話はすべてフィクションであり、実在の人物・地名・事件・建物その他とは一切関係ありません。
「ねぇのり子さん、なんで化粧品ってあんなに種類がいっぱいあるんですか?オレの妹の化粧ポーチもいつもパンパンで、使うやつを選び出すだけでも大変そうですけど。」
「そんなの決まってるじゃない、用途が違うからよ。それに微妙に色や匂いも各社違うの。その日の気分で今日はピンクメイクにしたいなとか、女子はいろいろあるのよ。」
「化粧品だけでもかなりの出費になりそうですね。」
「でもそれでかわいく、綺麗になれるんだからいいじゃない。それに最近はメンズ物のコンシーラーやリップだって売ってるでしょ?この際買ってみたら?」
「いやぁ、オレは別に…。」
「あら?食わず嫌いは良くないわよ、意外とハマるかもね。それに男も化粧してみるべきよ、そうしたら毎日女子がどんな気分で化粧しているか少しは理解できるかもしれないわね。」
「本当に大丈夫なんですか?バレませんか?」
「コイツの言う通りっすよ、俺も不安です。それにまず真っ先に疑われますよ?」
『お前ら、俺に逆らえる立場だったか?』
「いや逆らうとかじゃないんですが…やっぱビビっちまいますね。」
『大丈夫だよ、俺達は完璧だ。いいか、以前こんなことがあっただろ。』
『-----。』
「あれ!そうだったんですか!」
「それは見事というか…まさにあっぱれというか。」
『まぁあれは俺からしても賭けだったがな。警察がもうちょっと賢かったらヤバかったな。』
「というと?」
『いいか?俺は--を--で--せたんだ。学校の授業でやっただろう?--は--って。』
「!!」
「言われてみれば、確かに。」
『まぁ裏を返せば、そこに気づかない限り絶対バレないトリックだったわけだ。そして俺たちは見事に警察を欺いた。そして今度もな。』
「でもどうするんですか?疑いの目はまず真っ先に社長に向きますよ?」
『んなこと言われなくても分かってるよ、そこでお前らの番ってわけだ。』
「まぁ持ち掛けられた時点でそうなる予感はしたっすけど…。」
『お前、生活費困ってるって言ってたよな?ほらこれ、やるよ。』
「! こんなに…。」
『お前もほら、困ってるんだろ?受け取れよ。なんならもっと色々教えてやろうか?』
「お願いします…。」
『じゃあ具体的に話すぞ、ここからは他言無用だ。いいな?』
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※2/14 更新分です。
※--の部分は皆さまで推理してみてください。