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何でも屋 トライアングルの依頼簿  作者: ゆうき
13章 男と女の違い
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13章 男と女の違い-30

 ※この話はすべてフィクションであり、実在の人物・地名・事件・建物その他とは一切関係ありません。

 「ところで、喧嘩の仲直りにも男女差が出るみたいですよ。一般的に男同士はすぐ仲直りするのに対し、女性は一度敵対すると仲直りに男同士よりも時間がかかるそうです。中にはそのまま決別するパターンも珍しくないとか。」

 「あー…アタシにも身に覚えがあるわね。」

 「なんだ川島田?」

 「高校の時の話よ、アタシはいつも仲の良い5人で遊んでいたの。仮にA子とB子とするわね、A子は歌手の〇〇がとても好きだったの。でもその歌手が前日のテレビの生放送で歌詞を間違えたのね。B子が次の日、それをA子の前で笑い話にしたのよ。もちろん大好きな歌手をバカにされたと感じたA子は激怒、B子への態度が一瞬で悪化したわ。アタシ達はまぁまぁとか言って仲裁しようとしたんだけど、結局B子は居づらくなってグループから外れたわ。担任の先生も気づいたのね、翌年のクラス替えでB子だけが別のクラスに…。」

 「B子はA子がその歌手のファンだって知ってたんですか?」

 「もちろんよ、でも人気の歌番組だったし毎週クラスの話題になっていたから。その歌手のミスをフォローするようなことを言えば、違う結果になったのかもね。」




 妻もうすうす感じていた、最近の夫の様子がおかしいことに。以前は忙しくても家でご飯を食べたり、夫婦の会話もあった。

 しかし今はどうか?平日は毎日のように帰りが遅く、すぐ風呂に入ってすぐ寝てしまうため会話にならない。酔っているときなどはなおさらだ。週末もゴルフなどと用事をつけて朝早くに家を出て日曜日の夜に帰ってくる。


 口に出しはしなかったが、自分は避けられているのではないかと妻は考えていた。だが妻も、また子供がほしいことを諦めるわけにはいかなかった。店を持つ夢はともかく、妊娠となれば自分一人ですることなどできない。夫の協力は絶対必要だ。


 美容室の同僚に相談すると、男の人って私たち女とは考え方が違うから難しいわよね。あんまり口うるさく言っても鬱陶しいと思われるだけだから、ちょっと様子を見たらいいんじゃないかしら?とのアドバイスが帰ってきた。たしかに喧嘩をしたカップルなどが少し距離を置くと頭が冷えるというし、少しだけ待ってみようかと思った妻だった。



  -でもなんだろう…違うのよ。あの人を追い詰める何かが私なら申し訳ないのだけど、そうじゃないの。それに何かしら、この漠然とした不安な感じは。以前にもこんなことがあった?いいえ、あの人と険悪になってしまったのなんて初めてよ。あんなことがあったときだって、そりゃ少しは腹が立ったりもしたけど支え合ってやってきたじゃない。


 いつも閲覧・評価ありがとうございます。感想・誤字の指摘などありましたらよろしくお願いいたします。

 ※2/13 更新分です。

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