13章 男と女の違い-24
※この話はすべてフィクションであり、実在の人物・地名・事件・建物その他とは一切関係ありません。
「そういえば、のり子さん女は恋バナが好きって言ってたじゃないですか?」
「そうね、学生時代も社会人になってからもそれはたぶん変わらないわ。もちろん例外な人もいるでしょうけどね。」
「じゃあもしオレが女性と会話しているとき話題に困ったら、恋バナに持ち込めば安パイってことですか?」
「あ、それはダメね。NGよ。」
「どうして?」
「女性同士の恋バナが盛り上がるのは、あくまで"女同士の情報交換"の一環なの。"男と恋バナしたい"わけじゃないの。仮に女性と恋バナで盛り上がれるなら、その女性にあなたは好意を持たれてはいないと思うわ。気になる男の前では恋バナしづらいって女性の方が多いと思うから。まぁ性格によってこの辺は個人差があるから、あくまで目安だけど。」
雨の降る日曜日、妻はリビングでテレビをぼーっと見ている夫に切り出した。最近ちょっとゴルフや旅行での出費がさすがに多いのではないか、大丈夫なのかと。夫はゴルフに行けないこともあってか不機嫌そうに、まぁその分稼いでるから大丈夫だよとだけ返した。
次に妻は、子供のことを切り出した。引っ越したばかりの頃はお互いにもう一人ほしいねと話をしたじゃない、と。だが夫は焦ってすぐできるもんじゃない、子供のことはいろいろタイミングがあるもんだよとはぐらかした。
さらに妻は将来自分の店を持ちたいことを切り出した。子供のことも含めて、だからなるべく節約して家計にお金を入れてほしいと。
そこまで言うと夫は怒り出した。俺の稼いだ金でゴルフや旅行に行って何が悪い?お前に金を借りたことはあったか?それに店だって今日明日出すわけじゃないだろう、そんな先のことをうるさく言われても困ると。
反論されて妻は内心イラッとしたが、同時にちょっと言い過ぎたかと思った。そして夫は自分の部屋へ引っ込むと誰かに電話をかけ出した。10分後リビングに戻ってくると、友達と会うことになったから夜ごはんは必要だったら連絡する。とだけ言って出かけて行ってしまった。
-ちょっと言い過ぎたかしら…。確かに子供のこともお店のことも、将来のことだけどいつか訪れる未来のために少しでも貯金したいと思う私の考えはいけないことかしら?雨で大好きなゴルフができなくてご機嫌ななめなところに畳みかけたのが良くなかったかな。でも晴れてるとあの人、すぐゴルフ出かけちゃうし難しいわね。
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※2/7更新分です。