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何でも屋 H・M・Oの依頼簿  作者: ゆうき
12章 あけましておめでとう
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12章 あけましておめでとう-田所よしみの証言

 ※この話はすべてフィクションであり、実在の人物・地名・事件・建物その他とは一切関係ありません。

 はい、私は確かに和人と付き合っています。付き合って4年になるかしら…出会いは友人が開いてくれた合コンで和人と出会いました。それまでの私は合コンに来るのはどうせチャラチャラした人ばかりだからという先入観を持っていたのですが、和人は話しのウマが合ったし意識的に場も盛り上げてくれたりして私はすぐ好感を持ちました。その場のノリでみんなで連絡先を交換して、後日和人にだけ私から連絡を入れて交際がスタートしました。

 彼はアクティブな人で、ゴルフの他にも夏はサーフィンや冬はスキーなどさまざまなスポーツに挑戦していました。機械にも強くて私が2年ほど前にパソコンを始めて買ったときは、ネット回線の引き方やパソコンの初期設定なんかもやってくれました。自分にできないことをそつなくこなす、そんな彼も素敵に思えました。

 恋愛面には疎くて、なんていうのかしら…乙女心を分かってないっていう感じかしら?でも私はそんな不器用なところが逆にかわいく思えました。女慣れしたチャラチャラした人だったら、私はきっと警戒して交際まで至らなかったと思います。だから町子さんにだけは、実は彼となら結婚も考えているということを打ち明けていました。


 町子さんとは去年からお友達です。和人が参加しているゴルフコミュニティに私も招待して参加したんです、私はもっぱらテレビや和人の打ちっぱなしについて言って見ているだけでしたけど。そのSNSで同じ見る側だという町子さんとメッセージを通じて親しくなって、住んでいるところも近かったので一緒に買い物や食事をする仲になりました。

 小田切さんと町子さんが交際していることは聞いていましたから、車内販売の時もお声がけさせていただきました。お二人とも仲良く同じ特製幕の内弁当を頼まれていました、あとお茶とコーヒーを1本ずつとおまんじゅうを。


 そのあと和人とその隣の高橋さんの対応をしました。高橋さんのことは前もって聞いていました、同じ学校に通っていた同級生だと。でも私、正直不安でした。だってただの同級生だっていうだけで一緒の新幹線で、しかも隣同士の席で帰郷したりします?町子さんから前日に新幹線の席を予約したと連絡を受けて、高橋って女が和人の横に座ると思ったら…私は不安と怒りで眠れませんでした。


 だから、和人に『浮気したら地獄に落ちるわよ』と手書きのメモで書いてお弁当と一緒に渡したんです。私はそのまま他のお客様の注文もこなし、次の車両に移るため後ろのデッキへ向かいました。

 私のメモに気づいて和人が追いかけてきて、デッキで少し話しました。和人があの人はただの同級生だと言い張って、私がただの同級生と仲良く隣同士の席でよかったわね等と痴話げんかをしてしまいました。そのうち警備員が巡回で回ってきたので和人は席に戻り、私は次の車両へ移りました。5分くらいだったでしょうか?


 いつも閲覧・評価ありがとうございます。感想・誤字の指摘などありましたらよろしくお願いいたします。

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