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何でも屋 H・M・Oの依頼簿  作者: ゆうき
12章 あけましておめでとう
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12章 あけましておめでとう-2

 ※この話はすべてフィクションであり、実在の人物・地名・事件・建物その他とは一切関係ありません。

 2023/1/4 9:30

 「二人はちなみに、年末年始やお盆シーズンの帰省はどうしている?俺は隣の千葉県に実家があるから車で帰省しているぞ。」

 忠司の質問にのり子と雅樹が答える。

 「アタシは栃木県が実家なの。都内からだと電車でも新幹線からでも帰れるけど、そんなに時間が変わらないから基本電車かしら?急いでるときは新幹線使ったりもするけど、30~40分くらいしか変わらないのよ。」

 「オレは関西なんで、もっぱら新幹線ですね。駅弁も楽しめるし、途中で窓から富士山を見たりしてなんだかんだ楽しみながら帰ってますよ。時間は3時間ちょいかかるかなぁ。」


 それを聞いて忠司が言う。

 「それなら今回はよく新幹線を使う雅樹の方が有利な問題だな、新幹線の中で起きた事件だ。」


 【事件概要】

 数年前に発生したこの事件は、年末の帰省ラッシュが始まる頃の12/29に起きた。新幹線の中で一人の男性が毒殺されてしまった。

 殺害されたのは商材営業職の松村和人(まつむら かずと)38歳。東京駅から新大阪駅へ、新幹線で帰省しようとしていた。死亡推定時間は午後14時頃で、検視の結果致死量の毒が体内に入ったことによる中毒死。捜査の結果、被害者の指紋がついたお茶のペットボトルから毒が発見されている。お茶の蓋の下、ペットボトルの首部分に小さな穴が開いており注射器のようなもので被害者が飲む前に毒を投入したと思われた。通路の真ん中、2人席の通路側に座っていてお茶を飲んでいきなり苦しみだした。窓側に座っていた人があわてて乗務員に知らせるなどしたが、ほどなく亡くなってしまった。


 容疑者は4名。まずペットボトルのお茶は新幹線の車内販売専用のものであり、車内販売を担当する田所(たどころ)よしみさん31歳。その後の捜査で被害者とは恋人同士ということが判明している。

 次に被害者と同じ2人席の窓際に座っていた高橋明美(たかはし あけみ)さん38歳、被害者とは同郷の同級生でありよく男女の友達として行動を共にしていた。

 もう一人は被害者と同じ2人席の通路側で前の席に座っていた、小田切健太(おだぎり けんた)さん40歳。松村さん・高橋さんとはゴルフ仲間であり、目的地が同じ方向だったために彼も同乗した。

 最後は小田切の横に座っていた山本町子(やまもと まちこ)さん36歳、小田切の恋人であるという。彼女が4人分の新幹線の切符を予約したのだ。松村と小田切が話しやすいよう前後の席を予約したらしく、実際二人は直前までよく話していた。


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