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恋人
中学校での生活も終盤に差し掛かってくる頃、私には初めての交際相手ができた。
初めてできた恋人は私にはもったいないくらいの女性であった。常に人のことを考えており、明るく、社交的な私とは真逆な存在だった。私のどこを好きになったのか分からないがアプローチをかけてくれたのは相手の方からだった。初めて他人と思いを共有できた気がしていた。だが私は初めて故に期待しすぎてしまったのだろう。相手の行動の制限を過剰に行なった。
加えて私は相手の人生の選択の邪魔をした。
二ヶ月後私はその恋人に、関係を絶たれた。
ありきたりなフィクション。