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初
私は常に逃げる事ばかりを考えてしまう。
行動を起こす前から楽な道を探してしまう。
加えて自分のことしか考えられない、
私はそんな人間だ。
ただ私はそれが普通だと思っていたし、他の人間も同じ様に考えていると思っていた。
そのため他の人間の思考なんて簡単に読めてしまう、
そう勝手に頭の悪い解釈をしていた。
故にだろう、私は齢11歳になる頃多くの人間から罵りを受ける様になった。そこでようやく私は彼らとは違うのだと気づく。たが気づいた時には遅いとはこういうことを言うのだろう。もう私には居場所がなかった。
これはそんな私の人生日記である。
フィクション。