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拙速巧遅

僕はのんびりしている

みんなよりも時間の進みが遅いのかもしれない

迷惑をかけてしまっていることも分かってる

だけど気を付けてもどうにもならない

そんな僕にも好きな人ができたんだ


私はさっさとしているわ

みんなよりも時間の進みが速いのかもしれないわ

迷惑をかけてしまっていることも分かってるの

だけど気を付けてもどうにもならないの

そんな私にも好きな人ができたの


彼女は誰よりも早く、速く動いてる

動きも思考も何もかもが素早い

みんなから煙たがられていることも知ってる

だけど先回りしながらみんなの気遣いをしている


あの人は誰よりも遅く、遅く動いてるわ

動きも思考も何もかもが遅いの

みんなから煙たがられていることも知っているわ

だけど落ち着いていていつもにこやかなの


一種の憧れかもしれない

自分にないものを持っている

どうすれば彼女に近づけるだろうか

少しだけ早く動いてみようかな


一種の羨望かもしれないわ

自分のできないことをしているから

どうすればあの人に近づけるかしら

少しだけ遅く動いてみようかしら


極端な二人だけど

今はこうして

互いに歩幅を合わせることができるようになった

好きな人のためだもの

次は周りの人にも合わせてみようかしら

ずれた振り子もいずれ重なるのだから

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