表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
99/112

*99

家に着くともう21時近い。

すぐにすずをお風呂に入れて寝かしつけになる。寝かしつけに一時間も二時間もかかっていた頃が懐かしいくらいに、今では三十分くらいですやすやと寝息を立ててくれるようになった。そしてその後に柴原さんと二人で軽く食事をするというのがここ二週間のルーティングになっている。


「柴原さんって晩酌したりしないの?」


「うーん、嫌いではないけど、ちょっとトラウマだよね。」


「トラウマって。」


柴原さんは眉を下げて情けない顔をする。


「また間違いを起こしたら困るだろ。」


モソモソとバツの悪そうな声で言う柴原さん。ああ、姉とすずのことかとすぐに気づいて、私はなるほどと納得した。


「お酒に飲まれるタイプなんだ?」


「そんなことないと思うけど、もう怖くて飲めないよ。」


「ふーん、でも家ならいいんじゃないの?」


特に深い意味で言ったわけではないのに、なぜか柴原さんはごふっとむせて頭を抱えながら天を仰いだ。そしてうらめしそうにこちらを見る。


「美咲サン、俺を煽るのやめてくれる?」


「は?」


意味が分からなくて私は箸が止まる。


「誘ってるの?」


「はい?いやいやいや、ちがっ!」


「いやまあ、美咲がいいなら俺は大歓迎だけどさ。」


「ちょっと、何言ってんの?バカじゃない?」


真っ赤になりながら柴原さんを罵り、私はそっぽを向いた。

大歓迎とか、ええっ、どうなのよ。


柴原さんは残念だなぁと柔らかく笑った。

くそう、大人な対応された。

これが経験の差ってやつか。

どうせ私は喪女一直線ですよーっだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ