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「さて、リクエストは?」


と言われましてもすぐには思いつかない。


「すず何食べたい?」


「すずねぇ、あのねぇ、おせんべ!おせんべたべゆね。」


すずは自分の欲求に正直だ。ご飯のことではなく今食べたいものを指定してくる。しかもお菓子を入れている棚を覚えてしまったので、勝手に出して食べようとまでする。


「お菓子じゃなくてねぇ。」


追いかけてお菓子が取り出されるのを阻止していると、柴原さんが柔らかく笑いながらすずを抱っこして棚から遠ざけた。


「やだー!たべゆー!」


ジタバタともがくすずを抱えたまま、柴原さんは言う。


「すずじゃなくて美咲が食べたいものを言って。美咲のために作るから。」


そう甘く微笑まれて、ドキッと心臓が高鳴る。

美咲のためって、そういうクサイ台詞をさらっと言えちゃう柴原さんはすごいし、それを真に受けて恥ずかしくなってしまう単純な私もどうにかしたい。


しかもそれを素直に受け取ることができない私は、まったく可愛くない受け答えをした。


「焼肉食べたい。炭火の。」


柴原さんはキョトンとする。

まあそうだよね。炭火の焼き肉なんてお店に行くか、頑張っても庭でバーベキューって感じのものだもの。焼き肉が食べたいって思ったのは本当だけど、それを作ってほしいとは思っていない。ほんの軽い冗談だ。


柴原さんは顎に手を当ててしばし考えたのち、大きく頷く。


「それは夜食べに行こう。」


「えっ!」


予想外の反応に、今度は私がキョトンとした。

夜食べに行くの?

外食ってことですか?

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