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*39

夕食が出る頃、柴原さんがすずを連れてやってきた。その顔には若干の疲れが見え、思わず同情してしまう。


「ねえねー!」


「すず、お利口さんにしてた?」


「うん!」


病室に響き渡るような立派な返事だったけど、柴原さんはため息まじりに苦笑していた。


「すず、ご飯食べた?」


「たべてないよ。ねえねとたべゆの。」


すずは柴原さんが掲げているコンビニの袋をもぎ取ると、中からおにぎりやサンドイッチ、ラムネやグミをベッドの上に広げた。


「すずが、どうしても君とご飯が食べたいって。」


「すず、お菓子も買ってもらったの?」


「うん!すずねー、ラムネたべゆね。」


「ダメだよ。お菓子はご飯食べてからでしょ。ねえねと一緒にご飯食べるんでしょ?」


「たべゆー!」


すずはベッドの脇でピョンピョンとテンション高めだ。思った以上に元気そうでよかった。大人は一日でこんなにぐったりしてしまうのに、子供はけろっとしている。すずの順応力の高さは姉譲りかもしれない。

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