表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/112

*2

「うん、それでね。私は愛に生きることに決めたの。」


「はああ?」


「離婚して好きな人と結婚します!」


呆れを通り越してポカーンとした。

何を言い出すのかこのバカ姉は。

冷たい目をした私に、バカ姉はさらにバカなことを言い放った。


「だからさ、”すず”は美咲にあげる。いい感じに懐いてるし、美咲は結婚できない喪女だからちょうどいいでしょ。」


「何言ってるの?ふざけないでよ。」


「なんなら旦那もあんたにあげるわ。私ったら超優しいー。」


私の意見など聞く耳持たない。

そもそも姉の言っていることは嘘だらけだ。

父親とは仲はよくないが捨てられたわけではないし、母は病気で亡くなっただけだ。

お金に苦労したこともない。

結婚はしたけど別居だと聞いている。


私は姉に手を繋がれて大人しく立っている姪っ子、“すず”に視線をやる。

すずは屈託のない純粋な笑顔で私を見た。

そしていつも通り、


「ねえね。」


と私を呼んだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ