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蒐集癖な彼・女  作者: 知り合い
第0章・赤ん坊
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第七話

「うー・・・」

「外はどうかしら、楓?」

「あう。うー・・・」

窓の外雪だらけなんですが。



今、私達は秋田県にパパの運転する車に乗って向かっています。そして案の定、道中雪だらけでそのあまりの量に、感動するというよりかは恐怖心の方が勝ってます。


そしてここで衝撃の事実が一つ。実は私は家の外に出るのは初めてなのでしたー。平日は常にママがそばにいて休日は両親かパパが近くにいるようになっていた。さて、平日に常に私の近くにいるママはどうやって買い物していたかというと、通販というものを使って毎日宅配してもらっていた。

よって、私が家の外に顔を出すのは初めてになるのだ。


「ははは!楓は初めての外出で興奮するかと思っていたけど、そうでもないみたいだね。」

「うーん、外出た時はちょっと興奮したみたいなんだけど・・・。もしかしてこの雪景色が怖いのかしら?」

「それはあるかも知れないねぇ。一面真っ白な風景なんて見たこともないだろうし」

「雪恐怖症・・・なんて無いわよね」

「トラウマになれば恐怖症にもなるだろうね」

「かえで~?ママと一緒に寝ましょうね~」

「一応大丈夫だとは思うけど急ブレーキには気をつけてくれよ。」


ママ的には私が雪を嫌いになるのは困るみたいだ。まあ、雪恐怖症なんかになれば正月に来れなくなるからな。流石にそれは嫌なのだろう・・・

「~♪~~♪」

ママの胸柔らかい・・・あぁ・・・zzzzzzz




起きたらすごく大きい家の前だった。

「あ~?」

「あら、起きたのね楓。ここがママの生まれた家よ。」

「よいしょっと。そういや、お義母さんには連絡してあるのかい?」

「ええ。私達が着いているのは気づいてると思うわ。」

「じゃあ、中に入っても大丈夫かな」

「楓が風邪引くといけないし早く入りましょ。」


ママの実家はすごく立派な日本家屋だった。もしかして、ママって金持ちのお嬢様・・・?そうなると私って何かの名家の一員になのか?

「いいえ。ご母堂の実家である「藤田家」はこの地域一帯の田んぼを持っていた大地主では御座いますが、特別な血が入っている一族ではございません。」

そうなのか・・・。でも、金持ちではあるの?

「現代では裕福に分類されるでしょう。ただ、先ほど申し上げた通りここら辺一帯は田んぼ地帯ですので、近代化すると共に手を入れなくなっていった土地は放置するか売るかで資産価値としては低くなっています。」

なるほど。・・・そうだ!この土地って特殊な土地として使えるか?

「使えるが純度としては低いという程度です。」

じゃあ、ちょっと大きくなったらお試しでなんか作ってみよ。



「母さんただいま~」

「はい、おかえりなさい。昴さんもいらっしゃいませ」

「あ、お邪魔します。」

「あら!その子が?」

「ええ。私達の子供の、楓よ。かえで、この人がお祖母ちゃんよー」

「初めてでちゅね~。おばあちゃんでしゅよー?」

「あう、お、おばあ!」

「まあ!もう喋れるの?」

「楓は天才だからね!」

「僕のことも一発でパパって呼んでくれたんですよ!」


お祖母ちゃん40代くらいにしか見えないんだけど若くない?え、若作りな一族なの???

「御祖母は40代です。」

えええええぇぇぇぇ!!!??

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