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蒐集癖な彼・女  作者: 知り合い
第1章・小学生
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第六十四話

本日3つめ

「そうだ。今日ね、これ持ってきたの」

「え、なにを?」

「じゃじゃーん!聖女セイラの筆箱!」

「あ、日曜日にやってる聖女シリーズの筆箱?」

「そう!今学校で人気なの。それで、楓ちゃん皆とどうすれば仲良く出来るか考えてたでしょ?だから、楓ちゃんもこの筆箱とか消しゴムとか使えばいいんだよ!」


そうか、そういえば私ほとんどキャラ物の道具を使っていなかったな・・・。ていうか!キャラ物道具使っていないの私と麗子ちゃんだけじゃん!もしかして、流行りに乗れていなかったから私はハブられていたの・・・??

女子は流行りに敏感って言うし全然ありえる・・・!ママにねだるか。


「わかった。私もママに頼んで買ってもらう。」

「うん!誰の買うの?私と同じ赤き聖女?」

「私は黒き聖女が一番好きかな」

「そうなんだ?珍しいね。」


聖女シリーズでは、赤き聖女と青き聖女の二人が最初の聖女で、そこから白き聖女と碧き聖女、そして黒き聖女が加わる。青きと碧きで呼び方が重なってしまうという事で、碧き聖女は自らみどりんと名乗っているので、視聴者からはみどりん聖女と呼ばれていたりする。白と黒は対になった色ではあるが、今のところほとんど交流が無い。そこから、白と黒は天敵派と白と黒は同一人物派で別れていたりする。で、黒の方が衣装的にちょっときわどいので私は好きです。もちろんアクションが派手だからって理由もあるけどね!


「うーん・・。黒き聖女を持っている子は少ないかなぁ・・・」

「やっぱり色的に地味だもんね」

「たぶん一番は白。あとは、赤が多いかな・・・?」

「じゃあ私も赤にしようかな。」

「え、でも好きなのが黒なら黒がいいよ」

「皆と仲良くするために買うんだから似てる方がいいよ」

「そんなこと無いよ!聖女は皆聖女なんだから!」

「そ、そう?じゃあ黒を買うよ」


姫ちゃん結構聖女シリーズ好きなのね。これについてはあんまり話したこと無かったけど、てっきり卒業してるのかと思っていた。・・・でも大きなお友達視点で見てる私はあんまり話しちゃいけないね。こればっかりは男も女も関係なく夢の問題だし。


「学校のことはこんな感じかな」

「色々と教えてくれてありがとね。」

「ううん!あ、明日からは絶対私と一緒に帰るからね!私が楓ちゃんをまもる!」

「うん、よろしくね」


つい「私のパラディン」とか言いそうになっちゃったけど、姫ちゃんがパラディンになったら漫画のキャラクターにしかならないからやめた。姫騎士とか童話に出ないだろうしね。


お話が全部終わった後、私の膝で眠っていた桜を起こして3人でゲームをした。久々に遊んだので結果は散々だったが面白かったのでまったく気にならなかった。読書もいいけどやっぱり皆で遊ぶと楽しいね。

夕方には姫ちゃんも帰らなければならないので、また明日と玄関で別れてからこれまた久しぶりに桜と一緒にお風呂に入って洗いっこした。

お風呂から出るとちょうどパパが帰ってきたのでお出迎えしたら、「楓が無事に退院出来て本当に良かった!!」と抱きかかえられながら頬擦りされてしまった。夕方だからちょっと髭が痛い。

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