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蒐集癖な彼・女  作者: 知り合い
第1章・小学生
66/69

第六十二話

出さなさすぎて自責の念ばっしばし

久々にお家でお昼ごはんを食べてから桜と一緒に柔軟体操をして遊んでいると家のチャイムが鳴った。お客さんかな?


「はーい」

「おばさん!楓ちゃん帰ってきたんでしょ!?」

「あら、姫ちゃん。楓ならリビングにいるわよ」

「お邪魔します!」


姫ちゃんが来たか。改変されてる時は遊べなかったし、その前も麗子ちゃんに攫われたりしていたからあんまり遊べなかった。久しぶりに遊べて嬉しいな~。


「楓ちゃん!」

「姫ちゃんいらっしゃい」

「いらしゃーい!」

「あ、大丈夫・・・なの?」

「意外と早く治ってね。姫ちゃんが来たときは2週間はかかるって言われてたんだけど、そんなことも無く1週間で帰ってこれちゃった」

「よかったぁ・・・。あ、そうだ!この1週間の間に学校で何があったか知らないでしょ?教えてあげる!」

「うん、教えて。」


私は桜を膝に載せて姫ちゃんと向かい合った。そして、姫ちゃんから入院中のお話を聞かせてもらった。


「まずね、皆楓ちゃんが入院したって聞いて心配してたんだよ?千羽鶴を作ろうってお話もあったの。」

「私もらわなかったけどどうしたの?先生がお見舞いに来たときはてぶらだったし」

「壊れちゃったの。」

「え」

「半分くらい出来上がった時に、ある子が躓いて作った鶴を入れていたケースをひっくり返しちゃってね、そしたら急に風が吹いて鶴たちが窓から出たり廊下に行ったりして・・・」


ギャグ漫画の不幸キャラみたいな展開だね・・・。


「廊下に出ちゃったのは他の子に踏まれて使えなくなっちゃって、窓から出たのはどこかに行って見つからなくて、そしたら男の子たちがやる気失くしちゃって千羽鶴は無くなったの。」

「それは不幸だったね・・・」

「そしたら先生がね、えーとたしか「小学校から折り紙の鶴が飛んできて和みました。新しい行事でしょうか?」みたいなことを言われたって言っててね?」

「なんだそれ」

「5月におためしで折り紙飛ばし大会とお掃除会をすることになったの」

「なんかすごいね。あとうちの小学校そんなにアグレッシブなんだね」

「あぐれっしぶ?」

「ああ、うん。何でもないよ」


たぶんPTA辺りには鶴飛ばしをしたあとに町内掃除をするので子ども達が楽しめる上にボランティア精神を学ぶ目的ですとか言ってるんだろうな。掃除するなら向こうも文句は言わないだろうし。


自分がいない間に(傍目からすると)面白そうな事になっているクラスを羨みつつ、姫ちゃんから続きを聞いた。

33くらい

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