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蒐集癖な彼・女  作者: 知り合い
第0章・赤ん坊
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第六話

今我が家は少し慌ただしい。母方の実家に行く準備をしているからだ。


「あなた!これ2階に持って行って!」

「はい~!」

「ここをはたけばとりあえず天井は終了ね。その後は軽く窓ふきと、掃除機かけて・・・」

「なあ、実家行く前に大掃除なんてしなくても良くないか?」

「駄目よ!ただでさえ帰ってきたらほこりが溜まっているのが見えているのに、行く前に何もしないで行ったら楓を家に入れられなくなるわ。それに、帰ってきたら仕事始めが近くなって大掃除する余裕なんて無いじゃない。」

「まあ、そうだけど・・・」

「次は浴槽の掃除お願いね。私は窓と床をやったらお昼作るから。」

「は、はぁい・・・」


行く準備というか、行くための準備の下準備みたいな感じがするな。まあ、私は適当に座っているが。赤ちゃんには掃除とか出来ねーからな。仕方ないしかたない。




「はい、今日のお昼はうどんです。明日蕎麦を食べるから今日はうどん。」

「うん、特に関係性があるとは思えないけどうどんは好きだからいただきます。」

「楓はこっちねー。」


さあ、時は来た。機は熟した。今こそ、私の全力を見せるとき!

「あ、ま、ままー」

「「!?」」


どうだ、赤ちゃん必殺の()()()()()()()()()()()()!!この威力は頭の中が弾けるくらいの衝撃はあるだろう!


「・・え、あ、かえで?えっと、もう一回言ってくれる?」

「ま、ままー」

「・・・きゃああああ!!!あなた!あなた!!?楓が私のことをママってえええ!!!」

「ぼぼぼ、ぼくは!?ほら、ぱぱだよー!ぱぱですよー!」


この瞬間、少しのいたずら心が生まれる。

父さんに対しては、「パパ」ではなく、「あなた」と言ってやろうかと。・・・ただ、普通に可哀想なのでやめることにした。


「ぱ、ぱぁぱー」

「!!?うぉ、おお、おおおお、おおおおおおおお!!!!!やったぁぁぁぁ!!楓にパパって一発で言って貰えたぞー!!!!」

「かーえで。わたしはー?」

「まーま」

「ぼくはー?」


裏切りとは唐突に起こることである。


「あにゃた」

「え」

「ブフッ!わ、わたしが、くくっ、パパの事を、「あなた」ってw呼んでたから、あなたって呼ばれたのね(爆笑)」

「え、あ、ん、ん?、う、お、ん、え?」


パパの百面相がとんでもないことになっている。

「今彼は、パパと呼ばれた喜びから一転、あなたと呼ばれてなんか距離感がって思ったけど、良く考えたら結局自分の事を呼称してくれているのには違いないし、ていうか「あなた」って言えなくて「あにゃた」って言う楓可愛すぎるし、でもやっぱり「パパ」って呼んで欲しいし、、という心情をループさせています。」

さすがはアカシックレコード。くだらない使い方だけど役立つな。


最終的に、ママは父さんの事をパパと呼ぶことになり、それに合わせて私もパパと呼ぶことになった。まあ、パパは天と地の間でバウンドしていたかのような気分だろうが、丸く収まっただろう。

あ、ママは笑いすぎて過呼吸一歩手前まで行ってたよ。


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