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蒐集癖な彼・女  作者: 知り合い
第1章・小学生
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第四十話

麗子ちゃんとちゃんと友達になって帰ってきてから桜と遊び、昨日の土曜日も桜と姫ちゃんと遊んで、本を読んで過ごした翌日。

今日は小学校前最後のだらだら日かなーとか思っていたら、彼女はやってきた。


ピンポーン

「はーい。どちらさまですかー?」

「お客様かな?」

「ゆうびんきょくじゃない?」

「zzzz」

「あら。楓ー。東条院さんが来てるわよー」


え?麗子ちゃんが?何しに来たんだろう。

少し疑問に思ったがとりあえず呼ばれたので玄関に向かう。


「私も行く!」

「そう?じゃあ行こうか。」


玄関にはおしゃれなドレスを来た麗子ちゃんがいた。やっぱりお嬢様としてはドレスが至高なのだろうか?


「ごきげんよう、楓ちゃん。」

「うん。おはよう、麗子ちゃん。」

「おはよう!麗子ちゃん!」

「・・・姫もいたのね。」

「親友だからね!」


おっと、家でギスギスはやめて欲しい。桜がこの空気に汚染される可能性がある。


「まあいいわ。今日は楓をお誘いに来たの。」

「私を?どこに?」

「私のお家によ。友達が友達の家に遊びにいくのはふつうでしょ?」

「まあ、そうだね。」

「え、麗子ちゃんのお家に行くの?私も行きたい!」

「・・・いいわよ。姫も来なさい。私は親友のともだちを仲間外れにするような小さい人間じゃないわ!」


麗子ちゃん的には姫ちゃんは友達と認められないのかねぇ・・・。姫ちゃんもその両親も特に下心とかはないと思うけど。


「ママ、麗子ちゃんのお家に行ってきていい?」

「夕方までに帰ってくるならいいわよ。あ、でも行く前に桜に言ってから行きなさい。じゃないとあの子泣いちゃうわよ。」

「うん、わかった。」


確かに桜が寝てる間にいなくなっちゃうと号泣して暴れまわるだろうなー。ちゃんと行ってきますって言っとかないと。


「さくらー」

「うぅぅ・・・ん。ん?おねえちゃん?」

「桜、お姉ちゃんね。お友達の家に遊びに行ってくるね。」

「え。行っちゃうの?」

「うん。誘ってくれたからね。」

「や!桜もいっしょにいく!」

「え、でも・・・」


・・・麗子ちゃんなら許してくれそうだなぁ。


「麗子ちゃん。私の妹の桜も一緒に行っていい?」

「楓ちゃんの妹?・・・・いいよ」

「良かったね桜。一緒にいけるよ。ほら、お礼して」

「あ、ありがとう。」

「じゃあ用意してくるね。」


さてどんな格好しようか。麗子ちゃんの家はきっと大きいだろうからなぁ。立派だろうからなぁ。

・・・あれ、私の持ってる服だとどう考えても家に見合うドレスコードの服無くね?最悪入学式のを着ていくとしても桜は持ってないし・・・。

ん━━━、いいや、軽装で。動きやすさ重視で遊びに行こう!よほどダメな場合は麗子ちゃん側からなんかしてくるだろうし!


「特に用意するもの無かった。だからこのまま行こうか。」

「うん。」

「わーい!」

「じゃあ、車に乗って。少し遠いから。」


わー、リムジンだー。もう早速、超お金持ちの定義みたいな車に乗ってきてる~。


「車大きいねー」

「ひろーい!」

「すごいね!」

「まあ、楓ちゃんを迎えに来たので少し大きなものにしてもらいました。」


私を迎えに来るならせいぜい8人乗りの中級車で十分だよー。こんな超上級車なんて十二分通り越して百分くらいありそうだー。

まあ、麗子ちゃんなりに少し見栄を張った形なのかもしれないけど。やりすぎには変わりなし。


「ママ行ってきます。」

「いってきまーす!」

「いってらっしゃい~」

「行って良いわよ。」


私たち(を乗せた車)は走り出した。絶対大豪邸であろう東条院麗子ちゃんのお家へと・・・。

あ、リムジンの中ではオレンジジュースを頂いております。



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