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蒐集癖な彼・女  作者: 知り合い
第1章・小学生
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第三十六話

負債1


入学式をやった後に姫ちゃん一家と一緒に外食をして桜と遊んでから一日が終わった。

そして今日からクラス分けを始めとして小学校生活がスタートする。


「姫ちゃんおはよう!」

「楓ちゃんおはよー!」

「同じクラスになれるといいねー!」

「そうだね!」


なるんだけどね。

さて、ここで私の最強兵器ウィズの隠された能力をお教えしよう。と言っても新機能では無いのだが。

まず、ウィズは未来を知ることが出来る。そして、その知ることが出来る未来というのは全ての未来である。つまり、私の選択、行動によって分岐するあらゆる未来世界を知ることが出来るのだ。

これを利用すると、私の望む世界に行くためにしなければない行動がわかる。姫ちゃんと同じクラスになる未来がだ。2年生以降はする気は無いのだが、最初の1年は非常に心配なので神業を使わせてもらう。

まあ、姫ちゃんと一緒にならない運命だったりすると基本どうしようも無いのだが、もちろんそんなはずもないのでレコードを使用した代償ですごく疲れた中、謎のダンスを披露していた。


「麗子ちゃんは一緒かな?」

「・・・さあ?一緒かもしれないねー」


なりたくないです。何かに巻き込まれるとしてもせめて別クラスになりたいです。

・・・あ、表では誤魔化しつつ、心のなかで負の感情を浮かばせるのはよくある女性の闇っぽいものじゃないだろうか。私は既に汚い女になっていたんだな・・・・・・。


「楓ちゃん?おちこんでどうしたの?」

「いや、うん。なんでもない・・・」


クラス発表楽しみだなぁ。



学校に着くと、玄関前で入学式の時のような列が出来ていた。掲示板とかに紙が貼ってないしもしかしてあそこで口頭で教えてもらえるのかな?

並んで待とう・・・・・。


「はい、お名前教えて下さい。」

「白川 楓です。」

「とよぐち 姫です!」

「えーっと、白川さん・・・・・は2組ですね。で、豊口さん・・・・も2組ですね。教室の入り口から出っ張っている板に2組って書いてある教室に入ってね。」

「はい!」

「ありがとうございました。」


「一緒でよかった!」

「うん。私も嬉しい。」


さて、では運命の時だ。東条院さんが同じクラスかどうかは調べていない(余力がなかった)から一緒かどうかは3秒後にわかる━━━━!


「おはようございます!」

「おはようございます。」


「おはよー!」

「おはよー」

「・・・・」


教室に入って姫と一緒に挨拶をした。こういうのは最初が肝心だからね。そして・・・いたー!!?めっちゃこっち見てる!立ち上がった!歩いてきた!?


「楓さん。おはようございます。」

「う、うん。東条院さんおはよう。」

「・・・楓さん。私の事は麗子って呼んでくださる?」


名字じゃなくて名前で呼んで欲しいってこと?・・・そんなにこの人の事知らないから名前で呼びたくないけど、仕方ないか。


「わかった。麗子ちゃんよろしくね。」

「ええ。よろしく。」


なんか小学一年生の会話に思えないけど、とりあえずこの場では穏便に済ませられただろう。


「・・・私ともお友達になってください!」


姫チャーン!?ここでいきなりそれを言う!?


「・・・?誰だったかしらあなた。」


お前はお前で鬼かよ!?昨日思いっきり自己紹介してたろ!?


「と!とよぐち 姫だよ!楓ちゃんの大親友!!」

「楓の?ふーん・・・いいわよ。よろしくね、豊口さん。」

「うん!麗子ちゃん!!」

「・・・・・・れいこちゃん?」


2人の後ろにオーラが見えるよ。姫ちゃんのオーラと麗子のオーラがぶつかりあってるよ。やべえよ


「うん!楓ちゃんが麗子ちゃんって呼んでるから麗子ちゃん!・・・駄目かな?」

「・・・・いいわ。じゃあこちらも姫と呼ぶわね。それじゃあ」


こ、これは姫ちゃんの勝ちだー!何故か私にぐいぐい近づいてくる麗子に対して「私がそうしてるから」って理由で全て押し通したー!姫ちゃん恐るべし。小学1年生なのにいつそんか手口思い付いた!?


「私も友達になれたよ!」

「う、うん。良かったね、姫ちゃん。」

「うん!」


小学生生活初日の最初にしてもう私は疲れました。この後色々するって考えるときついっす・・・

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