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蒐集癖な彼・女  作者: 知り合い
第0章・赤ん坊
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第二十八話

本日、お気をつけください。

ガンガンいこうぜ

タンボみようぜ

⇒いのちをだいじに

入園してから早3カ月程度経ち、保育園が少しの間だけ夏休みに入った。

先生たちも休みが無いと倒れちゃうから仕方ないけど、世の共働き夫婦からすると、子どもどうしようかなとなるのかな?もしくはそこに合わせて夏休みを取るのかもしれないね。

うちは常にママがいるからなんら問題は無いけれど。


そういえば明日、私は姫ちゃんと一緒に初めての商業巨大プールに行くことになった。

もちろん桜もいる。なんなら、姫ちゃんのお母さんの都合が合わないみたいで保護者としてママもいる。パパはまだお仕事なのでいない。まあ、一人だけ男性がいても辛いかもしれないしいいのかな。

とにかく、この4人で遊びに行くのだ。

「今日は早めに寝なさい―?」

「はーい!」

「お姉ちゃんといっしょ!」

桜も4歳になってからは結構発音がしっかりしてきたな。私に引っ付いているのは変わりないが、保育園で私以外とも普通に会話できるようになってきた。あとは、どうにかして私抜きで遊べるようになれば・・・

「あしたたのしみだね!」

「そうだね。ひめちゃんといっぱい遊ぼうね」

「うん!」

私のワンピース水着見せてやるぜ!ビキニ?5歳がビキニを着て誰が喜ぶんだよ。変態と犯罪者しか喜ばないよ。


そして、次の日の朝。

「おはよう、楓ちゃん!」

「う、うん。おはよう姫ちゃん。」

「おはよー!ひめちゃー!」

あんた誰・・・?

「?どうしたの?」

いや、姫ちゃんなのは分かるけど、保育園の時と振る舞いが違いすぎない?もしかしていつもの姫ちゃんはインドア姫ちゃんで、外で遊ぶときはアウトドア姫ちゃんになるの?それなんて解離性同一性障害?

「今日は姫のこと宜しくお願いします。」

「わかりました。お任せください~」

ママの娘ながらこの緩い母を見たらあんまり安心出来ない気がするなぁ・・・。

「ママー!いってきまーす!」

「ちゃんという事聞くのよー」

姫ちゃんは良く本を読む事もあって結構頭が良いので、問題ないだろう。私からもあんまり離れないし。ているかむしろ少し離れてほしい。もうすでに私の左腕を抱え込んでいるが、この真夏には暑いからやめて欲しい・・・。

そして、桜も対抗意識を燃やして右腕にひっつかむのはやめでぇ。あちゅい

「ほら、暑いでしょうから早く車に乗っちゃいなさい。」

「「はーい!」」

「はぁい」

さて、ここで重大発表だ。私達が保育園に入ってからママに生まれた空白の時間。その時間で何をしているかと思いきや、まさかの普通自動車免許を取得していた!

てっきり、ゆっくりお茶を飲みながらテレビ見たり本を呼んでいたりしていると思っていたのだがこっそりと(別に隠していたわけでは無い)教習所に通い、3カ月ちょいで取っていたのだ。なので、今日プールに行くまでのアシは、ママの運転する車となる。うーん、不安☆

まあ、ママの事だから初心者マーク付けた上に超安全運転するだろうからそうそう事故ることは無いとは思うんだけど。ただ、交通事故って第三者による不可抗力な物もあるからなぁ・・・。いざとなったらウィズからの警告が来るだろうからそれを頼りにするしかない。

「じゃあ、プールにしゅっぱーつ!」

「「しゅっぱーつ!」」

「あはは・・・」

ところでこの両隣の姫(名前)と妹姫(関係)はいつになったら私の腕を離してくれるのだろうか。ちょっと痺れてきたよ。


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