第二十三話
白川 楓。5歳になりました。そしてこの度、私は保育園に入ることになりました!遅いよね!
まあ、ママとパパは幼稚園も考えたそうだけど、特に受験させる予定も無ければ拘束時間が長くて桜が限界突破号泣してしまうので朝から昼くらいまで保育園に行くことになったのです。あ、桜も3歳になったから一緒に行くよ。だから桜と一緒に行くって意味でも保育園しか無いんだよね。
家の姫様、見事なお姉ちゃん子に育ったから!(自慢)
行く目的としては私と桜のお友達作りです。ママが基本お家にいるから、買い物行くときくらいしか外に出ないでいたら、「・・・そういえば楓って来年から小学校よね。お友達の一人もいない状態で行かせるのは不味いんじゃ!?」となって保育園でお友達作ろうということになりました。
まあ、確かにこの体になって友人と遊んだことって一度も無いからね。ママも、普通ママ友の一人や二人いてもおかしくないのに私を連れて公園に行ったりする事が少ないからママ友なんてまったくいない。だからママとしての情報源がママのお姉ちゃんとお祖母ちゃんだけなんだよね・・・。
私としてはどうせ小学校入れば嫌でも友達は出来そうだから別にいいと思うけど桜の事を考えると保育園に行った方がいいと思う。人見知りにでもなったらと思うと桜の将来が心配でしょうがない。
あ、そういえばエクスカリバー君なんだけど、ママに怒られました。
女の子がこんな危ない物持ってどうするの!!と。
怒るところはそこなのかと思いましたが、エドワードお爺さんとそのお婆さんの手助けもあって、とりあえずイギリス旅行記念品として飾っておくとの事。ただ、刃が潰されているとは言え子供部屋に置くのは危なすぎるので、ママとパパの部屋に置かれることになった。置いた瞬間に少し厳かな感じがしたのは気のせいだと思いたい。
パパが、「なんかすごい平野を馬で駆ける夢を見たよ」とか言ってたけど全然関係ないと思いたい。悪影響が出たらウィズに聞いて対処します・・・。
というわけで、明日から友達を作るために保育園に行きます。
・・・同い年の女の子と会うの実は初めてなんだよなぁ。女の子って団体行動乱すとすごい虐めてきたり陰口が一瞬で回るとか聞くけど、出来ればそんなことない純真な子とかに・・・・会えるわけないかなぁ?
神様、私に、可愛くて純真で元気な女の子の友達を下さい!