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蒐集癖な彼・女  作者: 知り合い
第0章・赤ん坊
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第十六話

3年後、私はそこそこでかくなっていた。お盆の父方のお爺ちゃん家を飛ばしてしまったが、それはまた別の時に語ろう。

ちなみに2歳の時に会ったお兄ちゃんの性癖は歪んだままだった。私にデレデレなだけで性癖までやられているのかは不明なのでまだロリコンと決まったわけではないのだが。(ていうか今の私に対してはペドフィリアだから余計にやばかろう)

最近はそろそろ保育園か幼稚園に入ろうという動きがあるが、どうも動きが緩くだらだらと延びてしまっているようである。

その一番の理由は、きっと妹が生まれたことだろう。私が予想以上に手が掛からないことで二人目を考えた二人が、いつの間にかこさえたようだ。ただ、妹は普通の人間なのでスーパーイージーモードで私を育てた二人は三人目を作るのを諦めたらしい。


「楓ちゃんは本当に楽だったのね・・・・」

「ままー。さくらないてるー」

「はーい・・・」


寝不足は辛いよね。

という感じで普通の妹の時間が過ぎ、反抗期に入った妹の対処もあって遅れている。私としてはそれで全然構わないけれど。桜のお世話するの好きだし。


こうして4人家族になってから2年経った。お父さんは稼ぎ要員なので夜泣きの激しい桜から遠ざけ、ママが家事をやりながらその間に私が桜のお世話をするという体制で回していた。おむつは最初は「うぇ」って思ったが、流石に3回目を越えると慣れていき、今ではほとんど私がやっている。

ママに育児ノイローゼやら過労で倒れてもらっては非常に困るので私も協力するのだ。


「うちに楓がいて良かったわ」

「そりゃそうだけど、どうしたんだ?やっぱり育児は辛いか?」

「いいえ、確かに辛いところもあるけど私の子だから楽しくもあるわ。ただ、楓がね。楓のおかげで私が死なずにいると言うか・・・」

「ぶふっ!?ちょ、死って!?」

「死は言いすぎね。せいぜい気絶とかそこら辺ね。私が昼寝してる間に桜の世話をしてくれる楓のおかげで、夜泣きにも耐えられているのよ。」

「そ、そんなにか・・・・」

「ええ。楓はもう一人前のベビーシッターよ。料理を覚えれば私を越えるわね。そして、そんな楓は実質うち専属のベビーシッターよ。あの子にどうやって返せば良いかしら・・・」

「何か欲しいものがあったら買ってあげればいいんじゃないか?」

「そうね。余程の物でもなければなんでも買ってあげましょう。それが、私の出来るあの子への最大のお礼よ・・・・」


こっそり聞いていたらママが予想以上に追い詰められていたのが分かった。なんせいつもはのほほんとしているママが少し影を背負っている。協力しなかったらやばかったな・・・。

知らず知らず、自分のママを守った私であった。


ちなみに、この何でも買って貰える権利は後々爆発させた。



とある事情で出せなかった2日分は精算終了

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