表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

第二話 鬼女とカボチャ

【登場人物紹介】

十逢とあい 頼都らいと

 「Halloween Corps! -ハロウィンコープス- 」の主人公。

 嫌世家を自称する不老不死の存在。

 「幽世かくりょ」から這い出し「解禁日ハロウィン」前に人間を襲う怪物達を始末する、狩魔軍団「Halloweenハロウィン Corpsコープス」の隊長。

 正体は西洋の怪物である“鬼火南瓜ジャック・オー・ランタン”で、炎を自在に操る。

 割と気苦労が絶えない。


黒塚くろづか 姫野ひめの

 「妖しい、僕のまち」の主要ヒロインの一人。

 文武両道、容姿端麗なクールビューティー。

 降神町おりがみちょう役場特別住民支援課勤務で巡の上司に当たる。

 正体は「安達ヶ原の鬼婆」こと、伝説の鬼女“黒塚くろづか”。

 妖力【鬼偲喪刃きしもじん】の使い手で、女性にとっては天敵のような存在。

 怒るとリアルに角が生える「鬼婆モード」は見る者を戦慄させる。




頼都「んっん~!いーね、休日オフって素晴らしい!ブラボー!ブラボー、ハロウィン!」


黒塚「…」


頼都「ん?えれぇ別嬪べっぴんさんだな…こんなところで、何してんだ?」


黒塚 (キョロキョロ)


頼都「はーん…迷子か?」


黒塚「…むう。ここいらで見たと聞いたのだが」


頼都「あー、どうしたい、姉さん。道にでも迷ったか?」


黒塚「あ、いえ…」


頼都「別にナンパじゃねぇから安心しな。ただ『あいつら』に食わせるには勿体ない美人だったからさ」


黒塚「…?」


頼都「いや悪い。こっちの話だ…で、何かお困りかい?」


黒塚「はい…実は人を探しておるのです。この辺で見掛けたという情報があったのですが」


頼都「人探しか…けど、今夜はちょっと面倒だな」


黒塚「ええ。ハロウィンで仮装した人達が多くて。正直難儀しております」


頼都「俺はこの辺には詳しいんだ。特徴とか教えてもらえれば、協力してもいいぜ?」


黒塚「いえ、見ず知らずの方にそのようなことは…」


頼都「いいって。今日はオフで機嫌もいいんだ。サービスだよ、サービス」


黒塚「そうですか?ありがとうございます」


頼都「で、そいつの特徴は?」


黒塚「まず、()()()()()()です」


頼都「……は?」


黒塚「あと、()()()()()()()()()します」


頼都「…へえ」


黒塚「どうかしましたか?」


頼都「いや…あんた、何者だ?」


黒塚「は?」


頼都「しらばっくれるなよ。用があるんだろ?俺に」


黒塚「…あの、仰ってる意味が…」


野外大型ビジョン「次のニュースです。ハロウィンの夜に珍事です」


アナウンサー「現在、カボチャ型ヘルメット姿のバイクが、夜の街を暴走しているというニュースが入って参りました」


女子アナ「バイクは現在も国道○×号線を暴走しており、つい先程入った情報によりますと、炎を撒き散らす別のバイクも合流。二台のバイクは現在も競争するように爆走を続けております」


アナウンサー「なお、カボチャヘルメットのバイクには、若い男性も同乗しており、現在、警察車両が追跡を行っております」


黒塚「…いた」


頼都「あん?」


黒塚「あンのガキ共…!」


頼都(うをっ!な、何だ、この迫力は…!?)


黒塚「…失礼。どうやら見つかりました。ご協力感謝します」


頼都「あ、ああ…良かったな」


黒塚「はい。では、失礼します」


頼都「…行ったか…ハア、まさか本物のオーガだったとはな…今日はもう帰って寝よ




【次回】

18時更新です

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ