ヒモ彼氏。
「ねぇ、映画のチケット、明日までなんだけど…。」
「ごめん、明日も仕事が入っちゃったんだ。」
「これで4回目だね、遊ぶ約束の日に仕事入っちゃうの。それが悪いって訳じゃないんだけどさ、気持ちはどこにある?」
「え…?」
「もう、私に気持ちは無いよね?」
「…うん。」
「大丈夫、知ってた。そして私もいつの間にか、あなたに対する気持ちが無くなってた。」
「…。」
「だってそうでしょ、別に遠距離って訳でもないのに、もう3ヶ月も会ってなくて、全部仕事仕事で、ね、就職出来たのは、私のおかげなのにね…。」
「感謝してるよ、」
「嘘だよ、だとしても、薄っぺらすぎるね。」
「今までありがとう、サヨウナラ。」
「ハヅちゃん…」
彼は、ヒモだった。
ヒモとは。
地方出身歳上大学生の彼は、就職に専念するためバイトを辞めるも、不採用不採用不採用の嵐。
親のお金で一人暮らししていた彼だがあまりに就職が決まらず、田舎に戻って来いと母上からの落雷が。
それに同情してしまった私が、彼をヒモにしてしまったのだ。掃除洗濯料理何から何まで私がこなし、もちろん生活費も2倍。
私の家に転がり込んだお陰で就職が都内に決まり、そのまま職場の近くに引っ越した彼。
そっから、毎日忙しいで会えやしない。それでもって、感謝の気持ちがまるでない。
あ〜あ、やってしまった。。また、男に逃げられたか。。それも毎回なんか、腑に落ちないというか、良い感じじゃないというか、
うまく言えないけどさ、
ヤケに言うとさ、
私に振らせてよ。
…
こっから私のノンストップ出会い系ストーリーがはじまってしまうのだった。。
ちなみに映画は、風立ちぬだった。
なんていうか、真逆だな。