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【討伐者】  作者: 夢暮 求
【-第一部-】
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【プロローグ 02】

「フィッシャーマンは確か、三等級」

 五等級と四等級しか討伐経験のない雅には、あまりにも荷が重い。けれど、ここで見逃されるような――助かる見込みも極めて低い。

 ならば海魔討伐者として、戦わなければならない。不意討ちを喰らったのが自身ではなく、自身を陵辱しようとしていた男であって本当に良かったと雅は思った。でなければ、戦いに応じる前に死んでいた。かと言って、フィッシャーマンの登場は想定外過ぎるものでもある。幾ら処女を守ってくれた相手であっても、それが海魔であっては台無しだ。生きた心地は、男達に羽交い絞めにされているときよりも更にしなくなってしまった。

 フィッシャーマンが言葉とは呼べない異音を発声させる。それは先ほど三人の男達を襲ったときに聞いたものとはまた少し違う。先ほどのものが仲間を呼ぶときに用いるものならば、これは恐らく獲物に対する威嚇なのだろう。

「仲間を呼ぶ気は無い、ってこと、か」

 フィッシャーマンが大挙して押し寄せて来ることはないらしい。このように、複数で対処しないところから見て、どうやら海魔にも効率や能率といったものがあるらしい。五等級や四等級の海魔は、ただただ獲物と見据えた雅に飛び掛かって来るものばかりだったために、この思考力に驚きを隠せない。

 両手にグローブを嵌めて、続いていつも海魔討伐に用いている小型の短剣を取り出す。服は着込む質ではない。完全防備でも良いのだが、それで身動きが緩慢になってしまっては元も子も無いという考えからだ。なにより、乙女心に可愛らしい装飾のある衣服を着たい。

 しかし、これらは海魔の討伐回数が十匹程度しかない雅の――新米が故の油断である。彼女は海魔を討伐する訓練を受けてもおらず、鍛錬も積んでいない。それどころか、自身の身体能力すら色眼鏡でしか見ることができない。

 この腐った世界の中で、未だ雅は夢見がちな少女だった。

 フィッシャーマンは上半身を左右に揺らし、その動きに合わせて長く発達した舌も揺れる。垂れる粘液はコンクリートに落ち、生理的な気味悪さを視覚で訴え掛けて来る。

 どうやら、あちらから距離を詰めて来る気は無いらしい。かと言って、逃げられるわけでもない。蛙のような眼はずっと雅を捉えて離さない。こんな海魔に背中を見せられるはずがないのだ。

「やる……やれる、やれる、やれる」

 呟きながら片手で短剣を軽く遊ぶように扱う。

「やれる!」

 次に自らに覇気を込める意味合いで声を荒げ、フィッシャーマンとの距離を一気に詰める。伸びていた舌を一瞬で口元に引き戻し、モゴモゴと頬袋を作る。

 瞬間、雅が右に逸れる。粘液が放出されたのはその直後だった。フィッシャーマンの放った粘液を寸前でかわしたことで、大きなアドバンテージを得る。少しばかり体を強く右に寄せたため、バランスを崩したがすぐに立て直してフィッシャーマンの伸ばし切った長い舌目掛けて短剣を滑らせる。

 気色の悪い感触から、雅はすぐに短剣を手放した。続いて、全身が震え上がったためにフィッシャーマンから距離を取った。

 刃は舌に付着していた粘液によって切るに至らず、更にはその強力な粘着力によって滑らしたはずの短剣が止まった。それが分かったために雅は短剣を手放さざるを得なかった。あそこで強引に切りに行こうとすれば、片腕をフィッシャーマンの蛙のような大きな口が咥え込んだだろう。

 片腕一本で済む話じゃない。蛇の如く、丸呑みにされる可能性だってあるのだ。三等級海魔との接触はこれが始めてであるために、何事にも絶対に“無い”と言い切る自信を雅は持っていない。

 いや、そんな自信について思考している場合ではない。フィッシャーマンは舌先に引っ付いた短剣を右腕で引き剥がし、それをブンブンと振り回している。四等級海魔の時点で足も腕もあったが、このように道具を使えるだけの指を持っているのは三等級海魔からなのだろうか。指と指の間にある水掻きなど気にも留めていない。それどころか、短剣を振り回すだけ振り回して、その扱い方を理解したのか、フィッシャーマンは柄の部分を深く握り直して、切っ先を雅に向けている。

 普段から常備している短剣はあと一本ある。予備として持ち歩くという意味合いもあるが、海魔との戦闘において非常に重要なのが近接時における攻撃速度である。雅が遭遇した海魔に一貫して言えることは、突発的な動きに対して緩慢であるということ。急襲するかの如く突っ走り、懐からひたすらに切り刻む。その際、短剣一本では手数が乏しい。だからこそのもう一本なのだ。

 その一本すら、先ほどのように舌で絡め取られてしまっては丸腰になってしまう。迂闊に近付くことができない。それどころか、このフィッシャーマンは今までの海魔と違って、雅の急接近に反応してみせた。つまり、四等級や五等級の海魔よりもそういった器官が発達していると考えて良い。そういった器官――脳と呼べるものかどうかは雅にも分からないのだが、とにかく命の危機に瀕していることに間違いはない。

 自身から懐へ目指すのは危険だと判断し、雅はその場から動かない。フィッシャーマンは周囲の様子を窺うように首を伸ばし、ギョロギョロと眼を泳がせてはいるが、隙が無い。ここで翻って逃げられるような予感はまるでしない。

 呼吸を整えて、フィッシャーマンとの間にある空間を雅はジッと睨み付ける。眉間に皺を寄せるほどに強くただ一点を睨み続ける。

 この保険が功を奏した。

 フィッシャーマンは動きもせず、喋りもしない雅に対して近付くのではなく、手元でブンブンと振り回していた短剣を投擲した。それも、大した構えもせずにダーツのように空間を真っ直ぐ貫くほどの速度を有していた。その短剣は、恐らく雅が、なんの力も持っていない可憐な少女であったなら、間違いなく首元を貫通していただろう。

 短剣は雅に到達する前に、彼女が一点集中とばかりに睨み付けていた空間に触れた。その空間にあった空気がザワつき、飛来する短剣を空気圧で押し留める。そこから如何なる力が働いたかは、これを行った本人すらも理解していないのだが、短剣の切っ先は反転し、ほぼ投擲されたときと同速でフィッシャーマンの首元を穿った。

「い、ぎ……!」

 幾ら兇器が自身の喉元に風穴を空けなかったのだとしても、込められていた投擲のエネルギー分だけはしっかりと衝撃波となって雅の体に押し寄せる。逆に言えば、この衝撃の逆噴射が行われなければ短剣は空気圧で押し留めるだけになってしまう。雅には“止める”という器用な真似ができない。そのため、このような力の行使に伴って起こるデメリットはほぼ確実に発生し、自身の体を痛め付けることになる。死なないだけマシだと考え、雅は衝撃で吹き飛ばされそうになりながらも、足に力を込めて踏ん張ることで、どうにか体を中空へと投げ出されないように堪えた。

 フィッシャーマンは呻き声を上げている。人間や動物が発する声とは程遠い、聞いている人間の鼓膜をそのまま溶かしてしまうような気味の悪い声だ。

 しかし、これに雅は絶句しなければならなかった。

 渾身の思いで短剣をフィッシャーマンの元へと送り返した。それも、奴の首元にだ。確かに送り返した短剣は喉元に風穴を空けている。

 にも関わらず、この海魔は“声”を発している。それは即ち、短剣が喉元に突き立っていようが、フィッシャーマンには致命傷ではないのだ。そして大した怪我でもないことが、続いて行われた奴自身の喉元に突き立っている短剣を引き抜く動作からも察することができた。

 また投げる気なのか。

 雅は激昂するフィッシャーマンの雰囲気から察する。しかし、先手を打っての力の展開はできない。一点を見つめ、集中して自身の深淵に眠る、本来は持ち得ない――盛ってはならない力を行使するのだ。行使するなら先手。後手に回れば、集中している暇が無く、アドバンテージを与えることになる。いや、既に雅の命の灯火は消え掛かっている。

 なにせ、その起こってはならない事態が起こってしまっている。短剣を跳ね返し、仕留めたつもりが仕留められていなかった。それに驚愕している間にフィッシャーマンは昂ぶりつつも冷酷に次の動作に移った。この時点で、雅は後手に回らざるを得ない状況となってしまった。

 集中する猶予は無い。フィッシャーマンは力任せの二度目の投擲を行った。

 汗が噴き出し、体が硬直する。直行する短剣の速度は高速であるのに対し、時間の経過は驚くほど遅く感じられた。それこそ死が今まさに差し迫り、死神の鎌が首元にヒヤリと触れているかの如き錯覚に精神がヤラれてしまうほど、雅にとっては緩慢な数秒間であった。

 けれど、その緩慢とした時間――傍から見れば絶対的な数秒という時間に、土塊が割り込む。コンクリートを砕き、土塊が短剣の到達より早く、雅の喉元まで突出した。短剣は土塊に突き刺さり、柄で止まった。刃先は雅の喉元には到底届かない。

 なにが起こったのか分からず、雅はそこに座り込む――というよりも、全身から力が抜けた。糸が切れた人形のように、弛緩した筋肉は簡単には言うことを利いてはくれない。

「フィッシャーマンに釣具を与えてんじゃねぇよ、クソガキ」

 ただし五感だけはしっかりと機能しているらしく、自身に浴びせられた罵声のした方へと震えながら顔を上げる。

「得物を持って、面倒なことになってんだろうが」

 襤褸の外套を着込んだ荘厳な顔付きの男が立っている。その顔立ちは、直視できないほどに醜い。生理的に受け付けないだとか、そのような女性が持つ偏見から感じる醜悪さではないのだ。顔に無数にある痣。右半分の皮膚はケロイド状になっている。そして右目は潰れているのか義眼を変わりにはめ込まれている。

 どのような人間であっても、まず話すことも近寄ることさえも躊躇うような容貌で、雅に聞こえるほどの大きな舌打ちをしてみせた。

「……え?」

「『え?』、じゃねぇよ!!」

 屈み込んだ男が耳元で叫び、体勢を整えるついでにとばかりに雅の肩を強く蹴飛ばした。弛緩した筋肉に未だ脳からの伝達が届かない雅はそのまま地面に体を打ち付ける。

「得物の使い方を知ったフィッシャーマンは始末しなければならない。下手に逃がすと、仲間に使い方を教える。分かるか? テメェのせいで、三等級なんて大した水にも金にもならない海魔を殺さなきゃならねぇんだよ!」

「え……だって、そんなの、知らない」

「知らねぇで済ませるんじゃねぇよ! テメェがさっきそのまま喉元に短剣を突き立てられて死んだら、今後、このフィッシャーマンで同じように喉元を短剣で突き立てられて殺される輩が出るんだよ! 現に二年前、フィッシャーマンに鎗を突き立たせたまま逃がした結果、数百人の一般人が鎗で一突きにされて、腐った海にお持ち帰りされてんだよ。さながら、モリ漁のようにな」

 男が片手で土塊に触れる。それだけで頑強に固められていた土の壁は崩れ、その中から男が短剣を回収しようと手に取る。

 フィッシャーマンが“声”を上げる。短剣を掴んだ男の体が宙を舞う。よく見れば、短剣の柄には涎が伸び、その先はフィッシャーマンの長い舌に続いている。つまり、男が取った短剣は釣り針のように使われたのだ。

「面倒臭ぇ。クソガキのせいだ」

 宙に短剣ごと放り出されたにも関わらず男は酷く冷静で、その声はハッキリと雅の耳にも届いた。だからこそ、男が次に行う動作に目が追い付く。

 確かに短剣は取った。けれどそれは右手で掴んだだけであり、男にはまだ左手がある。その手が短剣の柄に付着している涎に触れる。粘着性のある涎がたったそれだけで断ち切られ、宙に放り出された男が軽業師の業でも見るかのような俊敏さで身を回し、足から地面へと着地する。

「なんで、短剣、取り返せて」

 単語を一つ一つ並べ立てるくらいにしか雅にはまだできない。更には未だ立とうともしない雅が気に喰わないらしく、左足を強く踏み付けた。

「お前も討伐者なら、物体の変化ぐらいは分かるようになっていろよ。あれの汚い涎を水に変えた」

「じゃぁ……『水使い』?」

 左足の痛みに悶絶しながら男に問うが、男はなにも答えない。つまり、それは正しい答えではないということだ。

 『水使い』であれば、男の言っていることは分かる。ただし、それでは土塊が自身を守ってくれたあの事象を説明することができない。あれは『土使い』の性質である。

 悩んでいる間も、得物を奪われたフィッシャーマンは猛り狂ったかのように口元に涎を集め、そして硫酸のように強烈な水の塊を吐き出す。

「ウゼェ」

 男の足が地面を突付く。先ほどよりも更に早く隆起した土塊が壁となり、水の塊を阻む。しかし、フィッシャーマンは負けじと連続的に水の塊を吐き出し続けている。水に濡れた土は徐々にその盾としての性質を弱らせて行く。

「それで強引に突破か? できねぇよ、そんなことしか考えられない脳味噌じゃ」

 男の手が土壁に触れる。触れたところから波紋のように物体の変質が開始され、土壁はあっと言う間に金属の壁に変化を終える。

「おい」

「っ、はい!」

「さっさと刈るぞ。テメェは“なに”ができる?」

「私、は…………」

「言い渋ってんじゃねぇ」

「…………言って、笑わないでくださいよ?」

 ヨロヨロと雅は起き上がる。

「私は『風使い』です」

「“異端者”かどうかは訊いてねぇ。テメェは、“なに”ができるんだ。さっさと言え」

「空気をその、圧縮して、風圧を調整して、飛んで来たものを弾き返す、ことが……でき、ます」

 言っていて自信を失ってしまいそうだった。男はあまりにも脅迫的で、そして信用ならない容貌をしている。こんな男に自身の能力について語りたくないという思いが強く現れていたのだろう。

「なら、短剣を投げた先で反射させて、そこからフィッシャーマンに目掛けて撃ち出せるのか?」

「あ、くまで反射で、その……自分に向かって来たものを相手に向かって返すぐらい、しか、やったことが、ないんで」

「なら今、やって見せろ。失敗したらテメェを餌にフィッシャーマンを刈らせてもらう。金属だって硫酸並みの水をぶち撒かれ続けたら腐食して崩れんだよ。さっさとやれ。俺の指した方向の五メートル付近に空気を圧縮させろ。そしてフィッシャーマンに反射するように圧縮した風の流れを調整しろ」

(さわ)れない距離じゃないですか」

「は? 空気は一応まだ腐らず、全世界どこにでも繋がっているだろ。テメェ、自分の手が触れる位置にしか干渉できないなんて抜かしたら、どうなるか分かってんだろうな」

 男の義眼が持つ威圧感に負け、雅は男が土塊から金属へと変質させた盾の陰から男が指差した方向五メートル付近に意識を集中させる。空気の圧縮に関しては、自身の能力を知るために何度も行った。なので、距離はそれほどの障害にはならないだろう。なので、恐らくではあるが空気の圧縮は成功している。問題は、取り込んだ物質を跳ね返すようにして吸収し、射出する方向である。今までは単に引っ繰り返せば良かったのだが、今回は角度を気にしなければならない。固体でも液体でも無い、目で捉えることすら難しい空気への干渉は、成功しているのかしていないかの判断がまるでできない。

「できたか?」

「分かりません」

「っざけてんじゃねぇぞ。死にたくねぇなら、死に物狂いでやってみせろ」

「だって!」

「生きるためにやることは決まっているんだ。テメェの夢見がちな妄言なんて聞いている暇なんてねぇんだよ!」

 まるで奴隷を扱うかのように雅の髪を引っ掴む。集中力が掻き乱される。しかし同時に、失敗したらフィッシャーマンにではなくこの男に殺されるのではないかという恐怖感が雅を限界の極致に追いやる。

 できなければ死。できれば一応は生きられる。ならばできないできるの範疇を越えて、生きるためにできなくともやらなければならない。そんな破れかぶれの、理論にもなっていない無茶苦茶な感情論で雅の目が一点を捉えて離さない。

「できました」

「嘘だったらぶち殺すぞ」

「できました!」

 言葉の恐怖から逃れるためにもう一度、強く発声する。男は雅の顔を眺め、そして納得したのか気色の悪い笑みを浮かべると、フィッシャーマンから取り上げた短剣を片手でクルリと回し、そして投げる直前になにか干渉を掛けて、自身が指定した方角へと投擲した。

 短剣の柄から炎が迸り、それを推進力として速度が加速する。そして、短剣は雅が作り出した圧縮された空気へと突入し、吸収された。そこでいかなる変換が行われたのかは分からないが、続いて圧縮された空気の塊の先端から短剣の先端が突き出し、それを引き金として空気が弾ける。風圧は彼方へ、しかし短剣は女の金切り声よりも強烈な音波を発しながらフィッシャーマンの喉元へ奔り、突き刺さるのではなく首から上を音速の力だけで抉り取った。

 ボトッとフィッシャーマンの首が男と雅の傍に落ち、続いて首を失った体が、うつ伏せに倒れる。転がった頭と抉れた首元からはこの世のモノとは思えない腐った臭いを発する液体が止め処なく溢れ出す。

「ちっ、成功しやがった。失敗してクソガキ諸共、刈ってやろうと思ったのによぉ!」

 そんな悪態をつきながら、男はフィッシャーマンの首を蹴り飛ばし、首の無い本体へと歩を進める。その間に金属の盾は土の壁に戻って崩れ、地面は砕けたコンクリート以外は綺麗に整えられていた。

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