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エッセイについてのエッセイ 主に清少納言さんのお話

 エッセイ書いてみたかったんですよね!エッセイ!


 でも私ってエッセイあまり読んだことないんですけれど、日記の延長線上みたいな感じでよいでしょうか?


 エッセイを書くにいたって、エッセイって言えば・・・・・・と今まで読んできたエッセイ的な本を思い出してみたんですが、あんまり正直エッセイは読んだことなくて。


 さくらももこ先生の「もものかんづめ」当たりをだいぶ昔に読んだかなーという印象です。


 後は、清少納言の枕草子とか。


 高校のときの古典の授業で読まされましたよね。


 春はあけぼの、やうやう白くなりゆく山際すこし明かりてーの枕草子です。


 たぶん聞いたことあるかと思います。


 古典の中でも枕草子は結構好きでした。なんていっても清少納言さんのキャラが好きで。


 清少納言て、名前の字面をみるとなんだか大人しそうな、清純な感じの女性みたいな雰囲気ですけれど、

実際の清少納言さんはハッスルしてます。


 基本的に毒舌です。

 清少納言さんは枕草子の中で、きれいなものとか、上品なものとか、どきどきするものとか、自分の感性を惜しみなく、したためます。しかも、教養深い彼女なので、色々な対比や比喩などの文法表現を駆使してきれいに書きつらねるわけです。


 しかし、彼女が書くのはきれいなものだけではありません。癪にさわって憎たらしいもの、見苦しいもの、品のないもの、似合わないものなどについても書かれているのですが、それがまあ、毒舌で。


 例として、癪にさわって憎たらしいものではどんなのがあがっているかと言うと、(ていうか癪にさわって憎たらしいと表現する清少納言さんぱねぇす)

・たいしたこともないくだらない人がにやにやしてさかんにしゃべっているもの

・火鉢のふちに足を乗せてしゃべりながらこすりつけるもの(年寄りくさいから)

・酒を飲んでわめき、杯を人に押し付けようとする様子

・何でもかんでも人のことを羨ましがり、自分の身の上をこぼしたり、噂話が大好きで、つまらないことを聞きたがり、はなしてやらないと文句をいったりする人。


 なんか気持ちはわからなくもないのですが・・・・・・。ていうか一番目の『たいたこともないくだらない人』と言う前提が、なんかもう(笑)

 あと、火鉢のふちに足を乗せてこすり付けるのはええやないですかー! 寒いんですもんー、冷え性ですもんー!と思ってしまいます。

 たぶん、私清少納言さんのお近くにおったら、「癪にさわって憎たらしいのよ!」と言われていたかもしれません。


 ちなみに若くて才能のある清少納言さんは結構年配の方には辛らつな感じがします。


 『似合わないもの』の中で、いい年して若い夫を持っているのでさえ、みっともないのに、その男が他の女のもとへ通っていると言って腹を立てるなんて、見苦しすぎる!とおっしゃってます。

 

 ええやないですかー。嫉妬したってええやないですかー!女は何歳になっても女やでー! と私は京の中心で叫びたい


 そんな感じで、結構毒舌なのです。現代で言うとマツコデラックスみたいな感じなのでしょうか。もっと毒かな。



 また、清少納言さんは、男尊女卑的な社会において、男をその優れた教養でやり込めるみたいな話が多々あります。

 漢文は男の学問と呼ばれる世の中でしたが、漢文にも精通した男顔負けの教養人なのです。


 当時の女性といえば、御簾から顔を出すなんてありえない、男に意見なんてそんなそんなという雰囲気だと察します。慎ましい女性がほとんどだったなかで、教養で男をやりこめる衝撃的なお方が清少納言さんだったのです。


 はっきり行って、女子会のアイドルです。AKBで言えばセンター。世界でいうなればレディー・ガガです。


 当時最も位の高い女性であった皇后定子様の大のお気に入りです。定子さまも大変な教養人でしたが、清少納言さんの教養深さに心底心酔してました。カリスマのカリスマなのです。



 わかりやすく現代のものにたとえてみましょう。

 女性の作家さんでカリスマというのがピンと来なかったので、やっぱり影響力のある芸能関係から引っ張りました。

 

『会いたくて、会いたくて、震える』


 言わずと知れた女子高生界のカリスマと言われた西野カナさんの歌詞の一節です。


 「ゃだ~、ちょうステキ☆なんですけれどー。会いたくて震えちゃうって私のきもちどんぴしゃ何ですけれどーそれを表現しちゃうなんて、ホントカリスマー、ヤバヤバー」だったり、「会いたくて震えちゃうような恋、私もいつかしたいなっ」


 みたいな感想を西野カナさんの歌詞を聞いて、女子高生は共感しつつ、憧れつつ、彼女のようになりたいと思ったに違いありません。


 なので、清少納言が書いた本を見ながら当時の女子たちも同じように思いを馳せたといえるでしょう。

きっと、「そうそう、わかるー。やっぱり清少納言様素敵ー!」みたいな感じではしゃいでいたのではないでしょうか。



 まあでも、どの時代にもアンチはいるものです。みんなのカリスマである反面、対立やバッシングも多かったのではと推測できます。結構毒舌も多いし。


 なので、先ほどの西野カナさんの例で例えると。

 会いたくて震えるわけないやん、ウケル(笑)と思う方がいるように、清少納言さんのエッセイに対して批判的な見方もあったのだと思います。


 そういえば、清少納言さんの対抗馬と言えば紫式部さんですよね。いわずと知れた源氏物語の作者です。ただ、宮仕えの時期がずれているため(清少納言さんが先輩です)、二人の直接対決は見られなかったようです。


 ただ、紫式部さんは、自分の日記に、「あの人、頭がいい人ぶって、知識をひけらかしているのがひどくみっともない! たいしたことないのに!」と綴っています。


 直接対決はなくても心の中での葛藤がそれぞれすごそうですね。


 ということで、エッセイについて書こうとしたら、ほぼ、清少納言さんのお話になってしまいました。


 私もエッセイ書きたいということで、エッセイを書こうかと思うのですが、エッセイは不定期更新です。何か思うことがあった際に書こうというスタンスですもんで。


 それでは。






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