王子様の難問は・・・
そして運命の日、王子様達は難題の書かれたカードを引きます。
王様はだれから引くか自分たちで決めるよう言い、王子様達は三の君、二の君、一の君の順番で引くことにしました。
結果、三の君は②の絹の輸入の為の交渉・交易路の確保を、二の君は①の海賊の調査・捕獲、そして、一の君は、国内の事とはいえ、③最も困難と思われた不帰森の呪いの調査・解呪方法の提示をすることになりました。
王様が「それぞれ準備ができ次第出発するように」と言いました。
二の君、三の君はそれぞれ専門家とも呼べる船乗りや、商人・商隊などと共にに考えられる事態・解決策、情報、物資とそろえて出発に向けて準備を整えていきましたが、一の君は困ってしまいました。
国の北にある死の森または、不帰森は茨の茂不気味な森で、昼でも絡まりあった茨の蔦で森の中に日は刺さず、茨の尖った棘でウサギやネズミの様な小さな動物でさえ傷だらけになることから、動物も住まない森なのです。
しかしながら、この不帰森はローズロード、ドリア、リアノーチェ三国の丁度国境上に広がっており、更に、この森に道を引こうと過去に開拓何度かを試みましたが、茨を切っても切ってもそのすぐ後で、もとに戻ってしまうという不思議で不気味な森で、この森は呪われていると言われていました。
もし、開拓できれば迂回する必要がなくなり、今よりもずっと楽に交易がでる様になります。
一の君は考えました。
『一人で単身森に乗り込んでもどうにもならないであろうし、どうすれば良いだろう。』
そこで、一の君は城の図書館で何か参考になるの文献は無いかと探すことにしてみました。
しかし、王宮の図書館にある資料・文献は、膨大な量です。
王子様は、毎日・毎日図書館へ通い無いかもしれない文献を探しました。
二の君も三の君も旅立ってしまってからしばらくして、一の君は、やっともしかしたら、関連するかも知れない文献を見つけることが出来ました。
そこに書いてあったのは一つの国の終末の物語であり、この国を含む三つの国の始まりの物語でした。
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