強化合宿の許可
いきなり合宿なんて。けっこうヤバことを言うもんだ。
そう思っていたら銘記もそう思ったようで。
「急に何を言い出すんですか、合宿なんて、戦闘とかしちゃいましたけど麗はこっちに来てすこししかきてないんですよ!?]
「だからやるんでしょうが。来てすぐのうちに戦神操れるようになっとかなきゃ、一般人の前に行ったときに被害が出るもの。」
たしかにそうだ。
戦神の威力はおかしい、銘記を倒しかけたぐらいのヤバい異能だ。
隣で銘記も理解したようにうなずいている。
「いいかしら?行くことに反論は?」
「ないな、反論する余地がない。」
「私もそう思います、たしかにお嬢様の言うとうりですね。しかしながらお嬢様、どこで、誰に教えてもらうんですか?」
真っ当な質問だ、する場所や教えて貰う人は大事だ。
この質問に対して輪廻は。
「戦神の異能を持つ人はこの世に一人だけ、と言われているけど私はもうひとり知っている。その人の家で、その人に教えてもらえばいいのよ。」
なるほど、もうすでに操れている人に聞けばいいのか。
そう思っていたら銘記が横で少し、困ったような顔をしていたが、やがて納得したようなしてないような顔をしてうなずいていた。
いや何やってるんだろう。
そんな事を考えているうちに輪廻が。
「さっさと行きましょう、もう電話入れたから!」
実に仕事が速いのであった、もう電話入れて許可を取るとは。
私はそう思ったので言った。
「すごいですねもう許可を取るなんて。」
「許可なんて取ってないけど?とりあえず銘記!異能使って飛ばしてちょうだい!」
いやちょっと待て!許可なしではヤバいだろ!
そう思い止めようとするが、銘記のほうが早かった、こういうところはまだ実力の差が...
そんなことを思っているとすぐにわけのわからない空間に飛ばされて一瞬でそこについた。
戦神保持者の家の前に...
「ついたわね、やっぱりいないかしら。」
「人の気配はしないのでいないのだと思います。」
確かに辺りは静まり返っているのでいないのだろうか。
その瞬間、ほんとに瞬間に上から銃で打たれた。
私はとっさの判断で間一髪避けていた。
相手が持っているのは89式5.56mm小銃
「嘘だろおいあれって日本自衛隊用だぜ」
そう、実弾入りのガチのやつをどうやら自分仕様に変えて撃ってきたらしい。
ヤバいやつだ、そう思っているとソイツは言った。
「お前らは誰だ、何しにここに来た。」
ソイツはパーカーのフードを被っていて、声も一般的にくらべて少し低い、まあ脅すために低くしているのなら別だが。だが女子のようだ声質でわかる。
「ごめんなさいね、突然やってきて、実はお願いがあってきたの。」
輪廻は気安く話しかける。
友達か何かだろうか。
その女子は、輪廻に向かって言う。
「来るときぐらい電話入れてくれるとありがたいんだけど、どうして毎回電話を入れずにくるの?」
すごく疲れたような表情をしていた、よくこういうことをされているらしい。
そう思っているとその子がおりてきた。
「んで、お願い事っていうのは?できるだけ受けてあげるよ暇だし。」
さっき人に向かって突然銃を放ったとは思えないかんじだ。
「お願いというのは、この麗っていう子に強化合宿を受けさせてあげてほしいのよね。」
「別にいいけど大丈夫?私戦神保持者で普通の人だったらついてこれないよ?」
戦神保持者、そう、そう言った。
「その点は大丈夫よ、この子も戦神保持者だから。」
そういった瞬間、女の子が固まる表情は隠れていてわからないがきっと唖然としているんだろうなあ。
そう思っていると。その子が言った。
「...わかった、残念だけど断らせてもらう。」
みんな驚いた、さっきいいっていったから、なんでだ。
みんな同じことお思っただろう。
だから言ってくれた。
「私戦神保持者で自分より弱い人教えたくない。」
きっぱり言いやがった、正直私はとてつもなく腹が立ったのだが我慢した。
ここで争っても仕方がない。
「貴方より弱いかなんてわからないじゃない、この子は銘記を倒しかけたぐらいの強さよ、貴方よりもし弱くてもそれなりの実力はあるはずよ。」
そう輪廻はいってくれた、だけどその子が言う。
「銘記は元々弱いじゃないか、しかも異世界入りしてきたってことは、向こうの世界で暮らせなくなったからこっちに来たんでしょ、そんな精神の弱い子私無理だわ。」
ひどい言われようだ、私は流石にキレてこいつは何も知らないくせに、弱いかどうかもわからないくせに、しかも、関係のない銘記のことまでけなしやがって、そう、少し言われた時銘記は泣きかけそうだった。
そういろんなことを同時に思ったせいで、私は言ってしまった。
「お前に何がわかるんだ、私の生い立ちや実力の何がわかるんだ、お前より弱い?はあ?ふざけんじゃねえよお前より強いかどうかここで戦ってみたらわかるんじゃないか?やるかやらないか選べよ。」
「...」
「殺也、やめといたほうがいいって、ここで戦ってもいいことなんてない。やめようy...」
その声を遮るようにして言う。
「いいぜやってやるよ、その代わりどうなったって知らないよw」
この小馬鹿にしたような態度、それに私は腹を立てた、殺也といったけ、本気でかかろう、そう思った瞬間また自分の中にあるグラスにヒビが少しだけ入ったような気がした。




