表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王の仮面  作者: らんた
第六章 人を傷つけて何が楽しい!?
63/84

第二話

  闇の大地以上に闇に染まった地域を進軍する。籠もカラロが運ぶこととなった。


 「あれが、ソラの故郷」


 キラの村からさらに南東に進んで半日かかった。大河が見える。キラの替わりにオロがパーティーに入っている。キラは今はそっとすべきとの判断でそうなった。


 カラロによって運ばれる籠のなかで四人が見たもの。


 遠方に巨大な城があったことだ。


 「あんな建物、あったか?」


 サロが聞く。


 「あるわけない。あんな巨大な城があったら買い物とかに行く」


 (間違いねえな)


 サロは確信した。


 「あれが敵の根城なのかね」


 カラロがよく目を凝らす。


 「そういえば屍鬼兵も骸骨兵も身内のボスの名前言わねえな」


 カラロの言うとおりだ。なんで気が付かないんだろう。


 「早く片付けないと極寒の季節が来るぞ」


 ここまで南に移動したはずなのに……すでに雪が舞っていた。カラロは冴えてるなあ。


 「ここがソラの故郷、オキミ村で間違いねえな?」


 「はい」


 城の向こうに見えるのは……。


 「塔だ……割と近い」


 ソラは塔を恐ろしげに見る。


 「塔から結界を張っている。雷魔法だ」


 それは城内に居る人間は自由に出る事が出来ないという意味だ。どこまで残酷なんだ。


 「ともかく、ここは重要拠点になるぞ。みんな籠から降りるぞ!!」


◇◆◇◆


 こうして、ソラの故郷も奪還に成功した。


 「丁重に葬るぞ」


 サロは死者を尊ぶ。


 「うん」


 「電気と水道は出来たけど、ガスが無い。電気も弱弱しい。それどころか冬は薪を取りに行きづらい。最悪、停電生活になる。ここから先は、攻略は難しい」


ここまで来るとまずガス田を探すことになるだろう。パイプラインを建設する余力はない。なんせ敵の根城の目の前なのだ。


 「カラロ。そうだな。じゃー頭数増やすか」


 サロは魔妖族を作り出し、ここを拠点とする。


 「一旦、魔王城に帰るぞ」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ