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魔王の仮面  作者: らんた
第一章 僕は生贄として魔王の仮面に食い尽くされる運命!?
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第四話

 サロは目覚めた。もう服も碌に着替えていない。汚れまくっている。


 ――お目覚めになりましたか?


 「ああ」


 ――じゃあ家を作りましょうか?


 ――どこか適当な場所を選んでください


 「じゃあ今日も一緒に飛ぶよ」


 ――もちろんです


 一緒に飛んでると池がまた見えてきた。


 「ここがいい」


 ――承知しました


  降り立って疑問がいた。


 「どうやって家なんて作るの?」


 ――念じるのです。そこらの樹を倒して組み立てます。


 念じてみた。すると風の刃が生じて樹が次々倒れた。さらに樹皮を剥ぎ、木材を細かくして組み立てる。昼頃には、家が出来た。


 ――魔王様、その気になれば石も集めて先ほど見た魔王城も作れますよ。


 「その前に、ごはん……」


 ――承知しました。


 するとまたしても池中の魚を集めて来た。早速……昨日作った石造りの簡易調理場を使ってほのおで灯し魚を食う。昼食が終わると早速作業を再開する。石に囲まれた家が出来た。中身は木材だ。暖炉もある。ベッドも作った。


 「毛布がないけど。それから洗濯もしないと。替わりの服も必要」


 ――そうですね。でしたら狼とか熊とか狩ってはいかがでしょう?


 「殺されちゃうよ」


 ――貴方は魔王なんですよ?


 「そりゃそうだけど」


 気が引けたのでトナカイを狩った。風の刃で一撃だった。一つは毛布用、もう一つは自分の熊の毛皮の服だった。汚れまくった古い熊の毛皮の服の洗濯を終えて干すと日が暮れていた。


 「自分の城だね」


 ――城というか、ほったて小屋ですが。


 と、その時……。


 体から軽快な骨の音がするとなんと自分の首筋にあった緑の皮膚の範囲が首まで広がっていた。


 ――魔王様のお姿に徐々になろうとしてます。


 「ねえ、いつか言おうとしてたんだけど……君は、誰?」


 ――ちょうどいい機会です。暖炉で暖を取りながらお話しましょう。


 それを聞いてサロは暖炉に火を入れた。瞬時に焔が出せる身となってから暖炉は急速に僕を暖かくしてくれる。


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