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魔王の仮面  作者: らんた
第三章 人間達が攻めてきた!
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第八話

 草原でゆっくり馬と共に歩む勇者と呪術師。光に包まれた少年が現れたことで勇者と祝福したのだ。ロロが。そして村長の許諾を得て旅に出させたのだ。


 「あなたの名前はロロなのですね」


 「そうじゃ」


 「冬は太陽も出ないという暗黒の地に魔王城があると」


 「そうじゃ」


 「ナキム=ハン国がやられたのも彼らの仕業」


 「えっ?」


 「それはけっこう大きな国では?」


 「そうじゃ」


 「魔王城に行くには連れが必要じゃの?」


 「まあ……ね」


 「じゃあ質問じゃ。連れはどう探す?」


 「分からない……」


 「そこのテントがあるじゃろ。そこの酒場に行くがよい」


 「僕、まだお酒飲めないんですけど」


 「大丈夫じゃ、牛乳でも」


 「ここは……」


 「ただの酒場じゃない。それによく見て見ろ。ナキム=ハン国の流れの者がいるだろ。あいつらを味方にするんじゃ」


 「こんなひょろひょろの僕に?」


 「よく見て見ろ。近い年齢の子がいるじゃろ。たぶん遊牧で爆発から逃れた子じゃろ。彼らを誘うんじゃよ」


 「ぼく、弱いのに?」


 「やれやれ。おまえ、勇者だぞ。強いはずだ。証拠見せてやる。外に行こうか」


 ロロは勇者を外に連れ出した。


 「そこの石を割ってみろ」


 「できないよ」


 「短刀で素振りするだけでよい」


 素振りすると……なんと波動が出て岩を割った!


 「すごい」


 「こんなの序の口じゃよ。この力をあいつらに見せるんじゃよ」


 ロロは酒場に戻り国と家と親を失った子二人を連れて来た。二人は半信半疑で外に出た。


 「割ってみろ」


 すると真っ二つに割れた岩がさらに割れた。


 「「すごい」」


 「すごいじゃろ」


 すると呪術師は呪文を唱え、指から桃色の煙を吐いた。


 「なんか、ねむけが…‥」


少年勇者の視界がぐにゃりと曲がる。


「なんだこれは」


もう一人の少年も倒れる。


「おじさん、なにを……」


 簡易的な杖を持った少年呪術師も倒れた。


 三人が倒れると自分の血肉を抉り、若者の体に埋め込ませた。


 抉ったはずの場所はどんどん傷が癒えて無くなって行った。


 「これでよい、屈強な戦士や呪術師となるであろう。期待しているぞ」


 そう言って呪文を唱えるとすっと転移魔法で消えた。


 数刻後、三人は起きた。


 二人は体の異変に気が付き、素振りしてみた。


 すると波動が生じた。


 三人はお互いの顔を見た。


 「「「すげー!!」」」


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