50話 鳫間自白
※性的表現があります、苦手な方は回避してください
色々と脱線、とっ散らかるポチャの話を時系列順に判りやすくとり纏めるとこうだ。
まず、三級冒険者集団孔雀草消失の件。
これには永遠の尊多は全く関与していないとのこと。
無断欠席に続き孔雀草捜索にも固執しすぎ”翠の牧場”内部での不満が蓄積され遂に半分追放に近い形で冒険者集団解散の憂き目にあい意気消沈していた不羅毘。
彼女に近づき”永遠の尊多へ相談役として加入してくれないか”と誘ったのは冒険者の知識が薄く急遽冒険者組合への傾向と対策の必要に迫られていた秘書(自称)のポチャだった。
自分を慕ってついてきた来た後輩達を食わせるために苦手な男の冒険者集団に加入しなければならなかった不羅毘の心中は如何許りかと察する。
不羅毘相談役の知識指導のおかげで永遠の尊多はなんとか軌道修正し、いくらかまともな冒険者集団の体を成り立たせることに成功した。
そろそろ一人での活動が厳しくなり、手頃で手堅い冒険者集団を物色していた単独冒険者も二級の元代表経験者がいるなら大丈夫だろうと加入を了承し、そこそこな勢いで人数だけなら中規模と言っても良い冒険者集団となっていった。
風向きが変わってきたのは調子に乗ったお飾り代表上慎が冒険者集団のやり方に色々口出しし始めた辺りからだったらしい。
本来専属護衛が居るため必要のない尊多商会の荷駄の護衛依頼を番頭に命じ指名依頼を出させ、御代町と長渡の一区間を往復するだけで”優”評価が増えていく仕組みの構築。
一度や二度ならともかく常習的にやっていると冒険者組合から調査され位階を剥奪される恐れがあると警告した不羅毘相談役の意見は却下された。
初級、四級が尊多商会へ納入した採取依頼成果品を再度永遠の尊多が成果として納品するという。
税金は二重払い商会は赤字というやり方も年に一回程度行われる位階査定で万一評価が足りず、降格の憂き目を回避するために便宜的に使われる事のある緊急避難的裏技を紹介した相談役の意図とは裏腹に、上慎の意向で常態的に行われていたようだ。
そんな上慎の愚行に苦言を呈していた不羅毘相談役ではあったが、成果は上慎へ集約する代わりに現金で報いるという方式は日々の生活の糧を得るといった意味では魅力的だったのであろう。脱退まではすぐには決断できる状態ではなかったようだ。
その時が来るまでは。
あの日、いつもどおり不要な護衛依頼をこなし”優”評価を手に長渡からの帰還中。
護衛依頼の完遂に何時もの酒場で打ち上げを行い何人かは酒も喰らっている状態だった。
不羅毘相談役は「拠点に帰るまでが仕事、飲酒など言語道断」と苦言を呈していたようだが「永遠の尊多の前途を祝しての乾杯なのでこれも仕事の一つ」などと謎理論をぶちかまし飲酒を容認していたらしい。
あいつの恩恵技能〖詐術〗じゃなくて〖詭弁〗なんじゃね?
件の”七曲り”に差し掛かった折だった。
いきなり数十匹の魔物の群れに囲まれたのだそうな(盛ってなかった!!)。
魔物も【小鬼】だけでなく【大躯】に【魔狼】、【王牙】まで混じった混成部隊だったらしい。
上慎とポチャはその場で腰を抜かし、元単独冒険者も大半が酔っ払いで戦力外。
唯一、不羅毘と三名の元”翠の牧場”構成員が連携し、かろうじて【小鬼】を仕留めたけれど多勢に無勢。すぐに全員抑え込まれてしまった。
上慎とポチャ達は一カ所に追い詰められ短剣や小刀を持った【小鬼】達に囲まれた。
その時。
上慎はその場で土下座し命乞いを始めたという。
自分は大店の跡取りであり、見逃してくれたら様々な物資を融通出来る、人肉が欲しいなら奴隷などをかき集め何人でも献納するからここで自分を見逃した方が得であることを切々と訴えたらしい。
魔物に人間の言葉が通じるはずがない!そう思っていた時期がポチャにもありました。誰だってそーだボクもそーだ。
上慎の怒涛の勢いに最初は戸惑っていた様子の【小鬼】達も次第に飽きたのか、再び小刀を持って上慎達に迫った【小鬼】
宙に浮きあがり。
”ぺき”と枯れ枝が挫けた様な音が聞こえたかと思うと。
どさり。と首の折れ曲がった【小鬼】がポチャ達の足元に降ってきた。
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(くそぅ、やっぱ知能低い個体は自立モードにしておくと言うこと聴かねぇな)
「ひぃぃいい!」
それは、圧倒的な重圧感を発す浅黒き巨体。陸上に生息する魔物の中で直接戦闘においては最強と噂される魔物【王牙】。その変異種【闇王牙】であった。
【闇王牙】は上慎達を見下ろし何やら語り掛けてきた(!)。
菴輔r險?縺」縺ヲ縺?k縺九?隗」繧峨?縺?′縲√ユ繝。繧ァ縺ョ險?縺?ァ倥°繧峨?鬲ゅ?閻舌▲縺溷・エ迚ケ譛峨?蜿榊瑞縺ョ閾ュ縺?r諢溘§繧九●窶ヲ縺昴≧縺?≧螂エ縺ッ縺セ縺壻サイ髢薙r螢イ縺」縺ヲ縺ァ繧り?蛻?′蜉ゥ縺九k莠九r閠?∴縺ヲ縺?k縲?&縺?°?
(何を言っているかは解らねぇが、テメェの言い様からは魂の腐った奴特有の反吐の臭いを感じるぜ…そういう奴はまず仲間を売ってでも自分が助かる事を考えている、違うか?)
上慎の目を覗き込み、”ニヤリ”と笑った風の【闇王牙】を見て上慎は”交渉可能”と判断したのだそうだ。
多分、千年前魔王大戦始まって以来初めての”人と魔物の意思の疎通”の瞬間であったと思う。
【闇王牙】出現の件で家令様の控える小部屋から”ガタン”と椅子か机が倒れる音が聞こえたが気のせいか?
同時に冷たい刃物の様な殺気がお嬢様から魔力圧の強烈な膨れ上がりと共に感じられた。
【闇王牙】は【小鬼】数匹に抑え込まれた四人の女冒険者のうち一人の首根っこを掴むと【小鬼】達を引きはがし。上慎達の目の前へ吊るし上げるとその皮鎧の胸元を引きちぎった。
白く豊満な乳房がむき出しになった。
女冒険者の金切り声が辺りに響き渡る。
【闇王牙】は片掌でその乳房を揉みしだき。女性器を表す手振りを上慎に向けた。
上慎は直感した、同じ手振りを示す。
「…おん・な?」
同じく身振り手振りで自分の胸を膨らます仕草を示した上慎に【闇王牙】も意思の疎通を確認し笑った様に見えた。
縺昴>縺、繧峨?鬲皮黄譬ク繧ゅ▲縺ヲ縺薙>!
(そいつらの魔核もってこい!)
【闇王牙】の声に死んだ二匹の【小鬼】から魔石を穿り出す【小鬼】集団。
その二個の魔石が上慎の足元に置かれ、半裸の女冒険者を打ち捨てた【闇王牙】は四人の女冒険者達を順番に指差し最後に四本の指を立て上慎の眼前に突き出した。
「よにん…」上慎も四本の指を立てる。
次に、腰からつるした大振りの袋を探っていた【闇王牙】はそこから二つの魔石を取り出すと一つ二つと上慎の足元に落とした。そして再び四本の指を立て上慎の眼前に突き出す。
縺雁燕繧峨?荳ュ縺ァ縺ッ鬲疲?ク縺ッ萓。蛟、縺ゅk繧ゅ?縺ェ縺ョ縺?繧阪≧?谺。縺ォ螂ウ繧帝?」繧後※縺阪◆繧峨∪縺溷酔縺俶焚縺?縺代¥繧後※繧?k
(お前らの間では魔核は価値あるものなのだろう?次に女を連れてきたらまた同じ数だけくれてやる)
そして、去れ。とばかりに手を振り払った。
おまたせしました。
今回はとりあえず四話更新予定です。




