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【エタってないんだからね!筆力向上修行中】屑星だって生きている~誰か教えて!ユニークスキル【editor】の使い方~  作者: Darjack


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44話 千年の約束

本日公開二話目となります。前話未読の方は一話前へどうぞ。

「…その話は存じております、千年前の約束ですね…」 お嬢様は相槌を打った。


 すいません、何の話ですか?聞いたことないですけれど。


  木ノ楊出流(きのゃんでぃる)文和(ぶんな)の含まれる朱秘頼図弩すぺらいずど伯爵家の総括管理する県域を樫鵜(かしう)という呼び方をするのだけれど、その樫鵜(かしう)の中でも一地方領に三つもの国軍駐屯地を抱えているのは 木ノ楊出流(きのゃんでぃる)の他は県都樫府(かしふ)しかない。しかも長渡(ながと)支領の手前の霞村には朱秘頼図弩すぺらいずど伯県軍の出張詰所まであるのだ。

 

 墓まで持っていく話と念押しされ小声でお嬢様は語ってくれた。


 ずっとその環境にいるボクには当たり前になっているけれど、シマノクニ全国的に見るとそれはとても異常なことらしい。こんな片田舎の地方領に県都、王都並みの上級兵団を置いている地域は他にはないのだそうだ。


 千年前、主上様、建国の英雄舞夜(まいや)常侍(じょうじ)様(イナヅマ曰くこっちは後世の当て字で本当は違う文字なんだそうだ)は、この 木ノ楊出流(きのゃんでぃる)の地を初代九郎守(くろもり)さまに託すときに


『将来、魔王が再度降臨しこの地を襲う事があろうともシマノクニ全軍をもって馳せ参じ必ず助ける』

 との約束を交わし、

『魔王降臨に備え最強の魔導騎一七二〇(いなづま)号を託し、国県は各々(おのおの)万軍をもって先行守兵とする』としたらしい。


 当時はともかく今はその半分位の駐屯兵士数になってしまっているらしいのだけれど。

 

 なにその魔王降臨伝説!怖っ!そんなん噂広がったら皆出て行ってしまいますやん、あ、だから墓まで持って行けと?

 

 そうはいってもそれからもう千年、魔王降臨の信憑性は如何なものなのか?

 第一、千年前に現れた魔王と英雄たちとの戦いで破壊し尽くされてできた平地に人が住み着き、平らで利用しやすかった故に一気に発展して出来たのが今の王都だって国史の本には載ってますよね?次の魔王降臨が 木ノ楊出流(きのゃんでぃる)ってドコ情報なんスかね?


 ボクの疑惑の(まなこ)に気が付いたのかお嬢様がつけ足してくれた。


「主上様のご親友、予言者”ぷろとぜろ”様の御予言」によるところらしい。


 ”ぷろとぜろ”!!

 

『ちょっと!ちょっとちょっと!イナヅマ!羽生さん!”ぷろとぜろ”って!羽生さんは原初の一(ぷろとわん)なんだって言ってなかった!何?預言者って、魔導知能?』


『…何があった、諏訪久(すぽぅく)…今スキンが…いや私の知覚が強制停止されたのだが何が起こった?』


『へ?”ぷろとぜろ”って…』


『…まただ、何か禁則事項に該当する言葉があるな?魔導知能には人類の優位性を脅かす可能性がある情報は知覚出来ない設定がされている…らしい』



「…」らしい…って…。



諏訪久(すぽぅく)、判っていると思うけどこの話は守秘義務の範疇よ、魔王が降臨する可能性は示唆されているけれど千年経ってもそんな兆候がないのよ、予言には具体的に何時かという記述もないしイタズラに民草の不安を煽るわけには行かないんだからね」


 …ボク指定な辺り何気に莉夢(りむ)守秘(そこんトコロ)の信用が厚いワケデスネ。スネちゃおっかな…。


 領内の要所施設は砦の内部に築かれ、いざとなれは民衆を退避させて守れる様な街づくりになっているってのはそういう背景があるからなのですね?魔王が来る来ないにかかわらず魔物への警戒はしなければならない訳だし。


 ただやっぱり貴族の方々の中でも厭戦感というか千年経ってもこないのだからもう過剰な警戒は不要じゃね?と考える派も増えているのだそうで。


 木ノ楊出流(きのゃんでぃる)勤務は休暇(ひまつぶし)だとまことしやかに語られることもあるそうな。

 特に国の財政を司る部門からは木ノ楊出流(きのゃんでぃる)駐屯へかかる費用を削減したい旨の圧力が年々強まっているらしくじわじわと駐屯軍の規模は削られ今では約束である万の兵士には半分も満たなくなってしまっているとのことで。


 そんな、昼行灯(ひるあんどん)向けの仕事に割り当てられるのは騎士道不覚悟の者だけだと嘯く声も少なくないのだそうな。


 特に武勇を尊ぶ国軍騎士の中ではお気楽勤務乙枯(おつかれ)様とか揶揄され配置された騎士を蔑む風潮もあるとの話。


 先輩の父上は、ご自身がその立場になっていることに思う所がある様だ。


 判らない人には一生判らないとは思うんだけれど。一所懸命生きる人間にとって君のやっていることは無駄なんだって思わせるのは酷だよ。そんな揶揄と真剣に勤務しなければという気持ちとがせめぎ合って心の均衡(ばらんす)が崩れてしまい、まぁお酒で誤魔化していると…。


『これは薬というより心理療養(めんたるけあ)の範疇だな…われわれには如何ともし難いが』


 先輩は微笑みながら。


「内輪のことを話してしまったね、このことは内密に頼むよ」


「無論です、心中お察しします」お嬢様は同情を露わにした。


 勿論です、墓場まで持っていきますとも。


「ああ、薬のお礼という訳ではないけれど、今、冒険者絡みで一つ不穏な噂がある、それを君たちに伝えておこう」


 …。るーるーるーるー、予感です、予感がします。

今回の公開はここまでです。

更新情報は「活動報告」とツイッターで流します。


https://twitter.com/DarJack51



この話辺りから物語が暴走始めたんですねぇ…

初出当時は初捉がこんなキーマンになる予定は無かったはずなのですが…。


プロトゼロも第二部(あるのか!?)用の隠し設定だったはずなのに…プロトワン以降の個体も出てないのにもうネタバレですか、そうですか(作者想定外)。

プロットは練り直していますがこの方が面白くなりそうなのでこのまま物語の進みたがる方向へ身を任せて行きたいと思います。

今後もお付き合い頂ければ幸いです。

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