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愛し子の弟妹、産まれる。

ちょっとだけ出産シーンあります

今日はクローディアさんがうちの家に越してくる日。


我が家の使用人が、次々と荷物を運び入れていきます。



ほうほう、宝石やらドレスやら、煌びやかなものが目に着きますなぁ。

生活に困窮してるって聞いてたけど、わりと良い暮らし送ってたみたいで安心安心。

家族が辛い顔してるのはみたくないしね!



なんて考えながら忙しそうにちゃかちゃか動く人達を可動式蔦ベビーベットから見ていると、クローディアさんが話しかけてきた。


「シャーロットちゃん、久しぶり。これからどうぞよろしくね。」


こちらこそよろしくお願いします!

「あぅぁぶ!」


なるべく家族とは良い関係を築きたいので、愛想よく返事を返す。


あれ、クローディアさん、顔はニコニコ笑ってるけど、なんだか顔色が悪いような…?



なんとなく心配でその後もクローディアさんの動向を見ていると、やっぱりおかしい。


歩き方もふらついているし、少し手が震えている。



そう思っていた矢先、クローディアさんが床に倒れ込んだ。


使用人に指示を出していたお父様が慌てて駆け寄る。私もベットをそちらへ寄せる。


「大丈夫か!?」


「痛…う…産まれ…」


「産まれる!?ちょっと待て!」


『産まれる』という言葉に気が動転したお父様は、侍女にでも任せればいいものを自分で走って産婆さん呼びに行ってしまった。


え!?ちょっと!これ置いていかないでよ!クローディアさんどうすんのさ!


荷物を運び入れてた使用人達をちらりと見てみると、みんな男性だからどうすればいいのかわからず、パニックに陥っていた。




もうしっちゃかめっちゃかだ。


そんな中、唯一冷静なのは私。


つまり私がなんとかするしかない。


というわけで(救世主)は蔦で、既に破水したクローディアさん抱えて1番近いお客さんが泊まる時に使う部屋に運んだ。


多めに取ってきたタオルをベッドに敷いて、その上にクローディアさんを寝かせる。



「嫌!やめて!触らないでよ化け物!」

クローディアさんは人生初の出産でパニックなのだろう、すごい剣幕で怒鳴り散らしてくる。



大丈夫大丈夫、もうすぐ産婆さん来ますからねぇ〜



「気持ち悪い!ヤメロ!死ね!死ね!ぶっ殺してやる!」


はいはい、好きなだけ暴言吐いていいですよ!

怖かったらそうなっちゃうよね!痛いもんね!(産んだことないからわからないけど)

大丈夫!大丈夫だよ!(母はこれで死んだけど)

ほら、ヒッヒッフー、ヒッヒッフー。


あらあら、クローディアさんったら、蔦に噛み付き始めました。

この方が力みやすいのかな?


蔦は意外と丈夫らしく、いくら噛まれてもビクともしない。

植物だから痛覚もないだろうし、これは良い蔦の使い方だな。


(今噛まれてる蔦さん、もっとクローディアさんが寝転びながらでもガシガシ噛めるところへ移動してください!)


4、5束ねられて1本になった蔦が、クローディアに咥えられたままベットの上の方へ移動していく。


(あと、出来ればもっと噛みやすい太さになって!硬さは、クローディアさんの口の中が傷つかない程度に柔らかく!

手が空いてる蔦さんは背中さすってあげたり汗拭いたりして!飲む用のお水もとってきてください!ストローもさして!)


細かく指示を出すと、立てもしない(赤子)の代わりに蔦達がキビキビ働いてくれる。


なんだか私が有能にでもなった気分だ。


軽く悦に入っていると、こちらへ向かう足音が聞こえてくる。



あっ産婆さん来ました!

あとはおまかせでいいですよね!?

プロですもんね!?


それでは、私の弟もしくは妹をよろしくお願いします〜!



とりあえず一安心した私は、クローディアさんが噛んでる蔦以外をシュルシュルと元に戻して、部屋から出て行った。







…それから何時間経ったのかな。


隣の部屋に作った蔦簡易ベッドですやすや眠っていると、オギャーー!という新生児特有の泣き声で目が覚めた。



え?産まれた?産まれた!?

私の弟もしくは妹!


ドア開けちゃっていいのかな?

いいよね!私赤子だし!




ガチャッ


いらっしゃーい!

ようこそ我が家へ!



御察しの通り(?)作者は子供産んだ事が無いので、出産について書ききれて無かったりいやこれおかしいだろ!って部分もあると思います。申し訳ない。

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