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愛し子、愛し子でした。

少し経って乳母が父を連れてきたと思ったら、もうそこからはてんやわんやの大騒ぎ。


知らない禿げたおっちゃんとか、

知らない禿げてないおっちゃんとかが入れ代わり立ち代わり入って来て、

私の手を水晶玉の上に置いたり、なんかよくわからん器具で自慢のやわらかほっぺを挟まれたり、口を開けさせられて鏡で照らされたりとまあ色んなことをやらされた。


何をしてるのかはさっぱりだったが、さっきの恐怖体験に関係してるなら致し方あるまい!とされるがままになっていた。



「これは…やはりアレです…」

「なんと……アレだったか…」

「でもまだ確証が…」

「でももしアレだとなるとどえらい事ですぞ…」

「ですなぁ…」


何?何の話?

怖い話?ちょっと私にも聞かせなさいよ!

アレって何さ!もやもやするじゃんか!

仲間外れはダメですって先生に教えてもらえなかったの!?


大人達が、大人気ないひそひそ話をやっと辞めたと思ったら、禿げてないおっちゃんがぐるんとこちらを向きニヘラと笑った。


「お嬢ちゃん〜すこーし笑ってみようか?

ほーらコチョ!コチョコチョコチョコチョ〜!」


そう言って、私の身体を擽り始めた。


なんだ、どうした、とうとうボケたか?

さっきまで無類の子供好きってわけでもなさそうだったのに、なんだこの有様は。


「コチョコチョコチョコチョコチョコチョ〜笑え笑え笑え笑え〜!」


さっきとは別の意味で怖いよ!

何?笑えばいいの?笑う!笑うからさ!それ辞めなよそれ!

結構な奇行ですよ!


「へ…ヘヘッへフッ」


私が掠れた笑い声をあげると、大人達が一斉に窓の方を見た。


つられて私もチラリと見てみると…


部屋に侵入してきていた蔦に花が咲いていた。


え?

まさか、そういうこと?


私がまたヘラヘラ笑うと、それが合図みたいにポンポンと色とりどりの花が続けて咲いた。


あっ!そういう仕組みですか?

私と連動しちゃってる系ですか?



「キャッキャッキャッ!」


原因がわかって恐怖が薄れた私は、調子に乗ってさっきより大きな声で笑った。


すると今度はベビーベットに5つ咲いた。


蔦以外にも咲くの?

あっもしかして木製だから?

俺はまだ死んでないぜ!ってか?



私がまだ驚き終わっていないのに、身体ふわりと浮遊感を感じる。

父に抱き上げられたのだ。




「シャーロットは…シャーロットは愛し子だったのか!」



え?シャーロット誰?

もしかして、私のこと?


次回!神登場!

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