前へ目次 次へ PR 13/25 マンホール 朝、わたしはいつものように出勤していた。だが、そこにはマンホールがあったのだ。口を開けたマンホールが。 わたしはそのマンホールを避けることができなかった。どうして、避けられなかったのかはよくわからない。わたしは無理やりマンホールのなかに落とされたのだ。 マンホールの下には、水はなかった。いや、水はあったのだ。ただ、それは赤かった。 そこには老人がいた。 彼はわたしにこう言った。 「世界は繋がっているのだよ」 と。