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森の出来事

森の時の交わり

作者: 屍ノ宮蠍

森シリーズです。宜しければ先の二つを読んでから読んでみるといいかもしれません。

これだけでも楽しめるようにとは思ってます。

どうぞごゆっくり。

君に会いたい


それだけの思いで

それだけの為に

僕はここまで来たんだ


やっと見つけた

君の生きる場所

君が生きる場所


僕は嬉しくなって


必死に叫んだ


でも


声は出なかった


僕の中に微かな

でも確かな黒


でもそれを超える


オレンジ

黄色

ピンク


僕はドアを叩いた

何度も何度も叩いた


ドアが開いた


そこには君がいた

優しい白

かわいいピンク


君は変わっていなかった


僕は伝えようとした


僕と友達になって!


だけど

声は出なかった


なんで

どうして

伝えなきゃ

言わなきゃ


焦り戸惑い

僕は下を見た


あれ?

雨なんて降ってたかな


ふと顔を上げる


君は笑っていた


大きな綺麗なその瞳から


大粒の雨を振らせながら


どうして泣いてるの?


雨を遮ってあげなきゃ

晴れさせてあげなきゃ


あれ


腕ってどう動かすんだっけ


足ってどう動かすんだっけ


君は泣いている

僕の体を見ながら


僕は視線を落とした



ああ


僕はもう


君とは交われないんだね……


僕の心は黒に覆われた




交わった線はそこからまた交わることは無い



お疲れ様でした。

読んでくださりありがとうございます。

長い間ブランクがありなかなか拙い文章になってしまっていますが、お楽しみいただけたなら幸いです。

さて、このお話最後の最後まで直接的な表現は控えてみたのですが皆さんはどう想像されたのでしょうか?声の出ない男の子、手足の動かない、動かし方のわからない男の子……色々な考え方があると思います。

そこも楽しんでいただけると嬉しいです。よければコメントで教えてくださいw

リハビリもかねての1本でした。

またお会いしましょう。

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