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prologue
ー全てを知った時には、
ーもうすでに手遅れだった。
いつも守られてばかりだった。
私と違って、あなたは強いのだと思っていた。
ごめんなさい。
気付けなくてごめんなさい。
その笑顔の下に、どれだけの悲しみがありましたか?
その凜とした姿の裏で、どれだけの涙を流しましたか?
あなたのことを知ったつもりでいて
本当は何も見えていなかった。
1人で思い運命を背負わせてしまった。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
本当に、ごめんなさい。
ー叶うことならもう一度だけあなたに会いたい。
そんな資格はないかもしれないけれど
今も願い続けてる。
「 」
あなたが残した最後の言葉。
あなたはどんな思いであの言葉を……、