愛のしるし
ねぇ、好き?
私のこと・・・好きって言ってよ・・・
いつまで待ったら、聞ける?
答えてよ・・・
・・・ねぇ、私のことどう思ってるの?
―――半年前
「・・・好き・・・なの。」
なかなかでなかった声を振り絞ってやっとの想いで告白をした
その日は返事をくれなかった
2日後、友達がメールして「一応、OK」って返ってきた
「好きなの?」って聞いても
「たぶん・・・あいまいでごめんm(_ _)m」
・・・そんなんじゃ納得できるわけないじゃん
みんなが付き合ってるって言ってたし、たぶん・・・付き合ってるんだろうな
そのあと、何度も手紙を書いた
「好き?」とか「部活ないときにどこかに行こうね」
でも結局返ってこなかった
わかってたけど・・・どこか、期待してる自分がいた
どこか行ったら絶対にお土産を買って渡した
ちょっとはどれくらい好きなのかわかってほしかった
たぶん、何もわかってくれないんだろうけど。
重いの・・・かなぁ?
毎日が不安でしょうがないよ・・・・・・・・・・
付き合ってから半年たとうとしてるのに、いまだに・・・気持ちを教えてくれなかった
「シャイだからしょうがないよ!」
富田が不器用ってことぐらい知ってるよ
でも私だってもともと自分から行くタイプじゃないけど、それでも好きだから頑張ってるのに・・・
なんで、いつも気づいてくれないの?
半年記念だから、今の気持ちを全部、ノートに書いた
「一緒に、帰ろう・・・!!」
何も言わずにこくんとうなずいてくれた
「じゃ、あとでねっ!!」
家なんて校門を出た瞬間から反対だけど、別によかった一緒にいれるのが嬉しかったから・・・
私が富田を送ってった
みんなには「変だよ、普通逆だよね?」って言われちゃったけど・・・
私は、会えただけで幸せな気分になれたの
話は普通にしていて、笑いあって
まるで・・・・
仲のいい友達みたいだった
ノートは結局返ってこなかった。
席だってすごい近いのに、私から話しかけないと話せない
・・・こんなの、絶対変だよ。
メールだってしないし、話さないし、まるで・・・片思いじゃん
いつまで片思いしたらいいんだろうね
誰か・・・教えてよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「別れたいかもしれない。」
友達に言ったら、
「大丈夫だよ〜、シャイなだけだって!」
どうせ小さいことで悩んでバカみたいってそれくらいわかってるよ・・・・・・・・・・・・・・・
何かが違う・・・がちょっとずつ溜まっていって、私は彼のこと好きなんだよね?
なぜかそこも疑問に感じてきてしまった
帰ろう。
階段を降りたときそこに富田がいた
「わぁっ!」
びっくりしてつい大きな声を出してしまった
急に見るといつもこう。
だって・・・びっくりしすぎて心臓とまっちゃいそうなんだもん
あ、どうしよう・・・
泣きそう。
なんで?
ねぇ、私のこと・・・好き?
「うぅっ・・・」
「ど、え?どーした??だい・・・大丈夫、どっか痛い?えっ」
「・・・き?富田が思ってることが、わかんないよっ!!
なんで、私ばっかり!!すっごい、すっごい好きなのに・・・
私がどれくらい富田のこと好きだかわかんない?
何も言ってくれないし、もう辛いだけだよ・・・!!!
気づいてないでしょ?一回も好きって言ってくれたことないよ。
一緒にいてくれないのに付き合ってる意味なんてないよ!
いつまで片思いしたらいいの?」
好きだけど、このままなんていや。
わがままってことぐらいわかってるよ
・・・でもね、恋する乙女はいつでも情調不安定なんだよ?
この先ずっと私が富田に恋してる保証なんてどこにもないんだから・・・・・・
たぶん、私がこのまま何も言わなかったら、1年だって簡単に迎えられると思う
でも今のままで満足できないの
中学生になって2年がたって・・・
いまさら、小学生みたいなぬるい愛なんていらない。
中学生だって、大人みたいな甘い恋がしたいんだよ――――――――――――――
「・・・。」
「・・・何も言ってくれないんだ。」
「もういーよ」
本当は「もういーよ」なんて言わせないでほしかったなぁ・・・
~別れようか~
次に出てくる言葉はそれしかない
でも、本当は好きなんだよ?
ずっと一緒にいたいんだよ??
何かが、次の言葉を出させまいと止めている
「・・・ごめん」
「・・・どーゆう意味でのごめん?」
終わっちゃうのかな・・・
「・・・。」
合わなかったのかな?
私たち
「・・・好き・・・です。」
うつむいていた顔を思わず上げた
そこには赤面した富田が立っていた
嬉しくて言葉にならない
「・・・ふぅぇ・・・ふっ、うぇ」
やっぱり、嬉しくったって泣いちゃうよ・・・
急に顔が近ずいてきてて、おもわず
「え?」
「キス・・・しても・・・いいですか?」
「・・・はい。」
甘くってとろけるような、キスだった
学校ってことも忘れてた
ゆっくり目を開くと、彼は硬直してた
「大好き・・・♪」
こくんとうなずいてくれた
「でもさぁ、普通、していい?って聞かないよ・・・
ふふっ、やばい!!うけるわぁ〜あはははっ」
「緊張してた・・・・んだよっ」
私のほっぺをつまんで引っ張った
「いひゃぃ〜」
ちょっとだけ私を睨む
・・・知ってる、富田って究極に恥ずかしいとき私のこと睨むよね?
ばぁーか。(笑)
・・・大好きだよ
恋をしたり、されたりって素敵だね
何気ない日があなたがいるだけで輝いた日にしてくれる
隣にいる幸せを教えてくれてありがとう
あなたが嬉しかったら、私も嬉しくなっちゃうし
あなたが悲しそうにしてたら、私も悲しくなっちゃう
結構、私の中心はあなたかもしれないね・・・
2人で笑い合ってすごしていく日々はいつまでも・・・・・・・宝物だよ
不器用な私たちだけど、
1年後も、2年後もあなたの隣で笑っているのはどうか、
私でありますように――――――――