01
以前短編として投稿したものです。
短編より少し重いと思います(笑)
設定も変更部分があります。
朝起きて、朝ご飯を食べて、身支度をして、家をでる。
そこから、バスに乗って、学校へと向かう。
バスの中は、私と同じ制服を来た人が、何人も乗っている。
高校生活が始まり、約3ヶ月がたった。
今は7月の始め。
夏に向けて、どんどん暑くなってきた頃だ。
「おはよ、ゆな。今日は暑いね」
と、同じクラスの笹川麻里が声をかけてきた。
「おはよ。本当暑いねー」
と、返して、麻里の隣に座る。
「どうしたの、今日機嫌いいじゃん」
と、麻里は、私の顔を見ただけでそう言った。
「さっすがー、麻里。よく分かったね。月末に、陽平くんが、遊びに来てくれるんだー!今日の朝聞いたの!」
「あー?誰それ?」
「えっとね、お母さんの友達の息子なんだけど、めっちゃ可愛いの!」
私が興奮気味に言うと、麻里は少し驚いた顔をした。
「え?それって、ゆなの好きな人?」
「違うよ。なんでそんな話になるの?」
「だって、ゆな、そんなテンションで男子について話すことなんてないじゃない」
「うーん、だってね、陽平くん、まだ幼稚園生だからね」
「なんだよ」
と、麻里は、呆れたようにため息を吐いた。
「ひどいなー、そんなため息なんて吐かなくても…」
と、私が麻里に抗議の声を上げると、
「あんたは、モテるのに、どっかで、ライン引きしてるところがあるんだよね。まぁ、それも仕方ないか。あの子がいる限りね」
麻里は、不機嫌そうな声で、言い、「ほら、次だよ」と、バスの電光掲示板を指差した。
《華城前》
と、言う文字が流れる。
麻里の不機嫌そうな声の理由が分かった。
あの子がいる限り、と麻里は言ったけど、そうじゃないと、思う。
「みんなが言う程、悪い子じゃないはずなんだけどね」
麻里に聞こえる位の小さな声で言ってから、バスのドアを眺めていると、案の定、一人の女の子が乗ってきた。
すぐに私に気付いたようで、一直線に私のもとにやってくる。
可愛らしい笑顔のまま飛びつかんばかりの勢いだ。
周りの男子から羨ましい光線が浴びせられる。
そりゃー羨ましいよね、こんな可愛い子にこんな笑顔を向けられたら。
この可愛らしい女の子の名前は、成瀬優菜。
「おっはよー、ゆな!」
と、ゆうなに笑顔をむけられた私は、山川柚那。
名前は、少し似てるけど、他は全然似ていない。
「おはよ、ゆうな」
と、言い、私も前にいる美少女に笑顔で挨拶をした。
隣で、またもや、麻里のため息が聞こえた。
麻里曰わく、私がゆうなに向ける笑顔は嘘臭いらしい。
そんなことないし、私は、ゆうなのことを友達だと思っている。
「あっ、いたんだ、笹川さん。おはよ」
と、隣にいた麻里にも、後付けのように挨拶したゆうなは、私の席の隣に立った。
「最初からいましたよ。おはよう、成瀬さん」
と、麻里は言いながら、ゆうなを睨む。
この二人は春からこんな感じで仲が悪いのだ。
私達は1-4で同じクラスなのだから、仲良くすればいいのに。
ゆうなは、昨日の音楽番組のアイドルの話をし始め、麻里は、私と競ってやっているオンラインゲームの話をし始め、頭と、耳がくるくるになって大変だった。
でも、私は二人とも好きなものだから困ったものだ。
バスを降りてから、学校に向かう途中で、たくさんの人と挨拶をしていると、ゆうなは走りだして、とある男子生徒の方へ行ってしまった。
眩しい光の中走っていくのが様になるとは、さすがだ。
一昨年の委員会から付き合いのある、中込先輩だ。
とても良い先輩で、私に気づいて、軽く手を振ってくれた。
しかし、そんな先輩の様子に気付いたゆうなが、先輩の手を引っ張ってさげさせる。
おじゃましちゃったかな?と、麻里の方を見ると、嫌そうな顔でゆうなを見ていた。
怖い、怖い。
そんなこんなで、私達は、中高一貫校の華上高校へと入って行った。




