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オヤジしりーず

妖精オヤジ

作者: もぃもぃ

 ぼくは妖精オヤジ~

 らったたった

 ぼくは妖精オヤジ~

 らったたった


50年前からぼくには妖精がついていると思うんだっ。

妖精の加護があると思うんだっ。


 だってだって、最近はもうなくなったけど、小さい頃からぼくの誕生日には毎年、お父さんとお母さん以外からのプレゼントがいつの間にか机に置いてあったしぃ、小中高大学は、ぼくの優雅な姿に恐れをなしてか、みんなぼくを遠くから見つめていたんだっ。きっとぼくの加護妖精の後光がまぶしくって、誰もぼくに近寄れなかったんだねっ。

 会社に入ってからも相変わらずみんなぼくをまぶしがったよ。

それにいつも、いつの間にか机の周りやゴミ箱が綺麗になっているんだ!

朝になったら、いつも淹れたてのコーヒーが机に置いてあるしねっ。



 それってそれってえ。妖精がぼくを愛してくれているからだと思わなあ~い?

思うよねえ! うっふふっふ。

だからぼくは妖精オヤジなんだあぁ!



 それにそれにぃ。最近ぼくってばモテるんだあぁ!

朝、会社の机のコーヒーをことさら優雅に飲むぼくに今までに感じたことのない尋常じゃないくらいのあっつぅい視線を感じるんだあぁ!

 しかも、最近はコーヒーの深みが増したと思うんだよねっ。ぼくの考えでは、ぼくの加護妖精に嫉妬した可愛い子ちゃんが妖精に対抗してより美味しいコーヒーを提供してくれるようになったんじゃないかって。ぼくの加護妖精はオ・ト・ナだから、そんな嫉妬は歯牙にもかけず、可愛い子ちゃんのほとぼりがさめるのを待ってくれているはずなんだっ。

んもぉ~ぼくってば罪なオ・ヤ・ジ!



 そういえばこの前、優雅なぼくには全然縁のない給湯室の横をたまたま通りがかったら、淹れたてのコーヒーが入ったぼくのコップの横に絞った雑巾が置いてあったんだよねぇ。髪の毛とかホコリとかわかんさか付いていて、ぼくのお目汚しだヨ!?

誰だか知らないけど、衛生管理はキチッとしてくれなきゃ困るゾっ!

妖精の加護がないひとタチは、病気になっちゃうかも知れないからねっ。

うふっ。ぼくってば、やっさしぃ~い!

やっぱりみんなに愛される、妖精オヤジだねっ!



 うんうん、それにしても最近の机のコーヒーは旨味が深いなぁ~

 なにを使っているんだろうねっ?

ある意味ホラー、ですよね……?

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― 新着の感想 ―
[良い点] おうふ。 おおお、オヤジさん、そいつを飲んじゃいけねえ。 哀愁を感じました。 [一言] オヤジだって、がんばってる‼︎ (笑) らったった で、まず笑いました。
[一言] さっそくお邪魔しております! ……います! いますよ、こういうオヤジ!! かつてマジメに仕事をしていたころを思い出しました。正直に言ってしまえば迷惑なだけなのに、上司という立場上なっかなか…
[一言] ぶらっく・もぃもぃ’ん……登場? 去年、活動報告に上がった例の奴には食らわしましたか? やっちゃえ、やっちゃえ~!! なんて、昔を掘り返すコメントですいません。 しかし、オヤジという生き物…
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