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それが全能結晶の無能力者  作者: 詠見 きらい
episode-f. -それが全能結晶の無能力者-
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f-14 それが全能結晶の無能力者<4>

f-14 それが全能結晶の無能力者<4>


 時任雪哉の父は――Arkの一員だった。

 雪哉は知らなかった。知らされなかった。でも納得してしまった。

 理愛と出逢えたのは父がArkでなければ無理だったはずだから……。

 人間ではなく、結晶という異質な存在である理愛は普通に出逢うことは不可能だろう。偶然とも都合よく考えることはできたかもしれない。


「キミの言う妹である時任理愛――だけど、あれは元々ボクのでね。この子も花晶だってのはキミも知っているだろうけれど如何せん異能が何かわからなかったんだよ」


 花晶は結晶としての最高位の異能を秘めている。

 しかしそれが何か解らなかった。凰真は知りたかった。凰真の目的はわかりやすくて――世界征服だ。その為に強力な異能を欲している。軍隊を作り上げるために。

「……そんなことどうでもいいだろう。お前も強いんだろう? 独りでやれ……何もかもを巻き込んで――ふざけている」

 雪哉は舌を打って凰真を卑下した。だが凰真は悪びれた様子もなく話を続ける。

「野蛮だなぁ……なんでもかんでも武力かい? 中からゆっくり変えればいいだけさ。時間なりいくらでもあるし、数十年程度かかったって所詮その程度さ。何千年以上も檻の中で閉じ込められてたんだ。なんともない」

「じゃあ……お前は何を――」

「不老不死ってさ、あると思う?」

「は?」

 そこで雪哉は馬鹿にしたような声を上げてしまった。

 お伽噺、ファンタジーにもほどがある。漫画やアニメ、空想上の世界の摂理か何か……そんなものは現実には存在しない。永遠なんてものは、無いはずだ。

「それが本当にあるんだって……信じちゃうヒトいるんだよねぇ。老人連中で、権力や富があるニンゲンって、ねぇ? 知ってる? ニンゲンってさ、弱い(、、)んだよね。ボクはよくわかったよ。だから扱いやすかった」

 饒舌に語りだす凰真だったが、雪哉はついていけなかった。

「不老不死なんてものは無い……俺の世界にそんなものはない。夢物語なら余所でやれ、俺に戯言を吹き込むな」

「花晶って不老だろう? 不死身ではないけれど老いはしないからさ。ボクだって何千年生きてるかわからないんだよ? キミの妹だって、月下虹子だってそうさ。まだ数ヶ月しか生きてないかもしれない。数十年しか生きてないかもしれない。でもね、生きてるんだ。このままの容姿でさ」

 凰真は大きく腕を開いて――

「最初は信じられなかったはずさ。ボクは何千年も生きているーボクのようになりたくないかい? 信じてはもらえなかった。でもね……」

 凰真は右手を開く。すると手のひらから黒い何かが煌いている。それが凰真の力なのかもしれないが、雪哉にはわからない。

「こんなことが出来るんだって見せてやったら瞬く間に信じたよ。幻想が現実に実現すれば篝火に集る蛾みたく寄ってくるんだ。Arkはそんな弱い人間で出来た組織さ。自分の為だけに他人を巻き込んだ糞の集まり。キミのお父さんもね?」

「黙れ、殺すぞ」

 雪哉は父と不仲ではなかった。それなりな家庭環境だった。不幸でもなかった。不運だと思ったこともなかった。ただ普通の、どこにでもある普通の――

「結晶をこの町の人間に装備させたのは千差万別ある異能の中で『回復』や『治癒』の能力を見つけるためだったんだよ。でも残念ながら物質を創り上げたり、壊し尽くすモノしかなかった。ボクのだってそうだし、キミのもそうだ。直したり治したりする能力だけは絶対に存在しなかった」

 凰真の言うとおり思い返せば雪哉の知る中で見た異能は『破壊』が基本だった。だが……、

「キミの妹は違った、だろう?」

 雪哉の腕は理愛によって作られたモノだ。まるで自分の身体の一部のようによく動く。

「実験は成功だった。能力が使えなかった花晶が最初に行使した異能は『腕を生やした』ってわけだ。これが再生や回復と考えてもおかしくはない。こうして老人どもはキミに一目を置いた――それが、いつか来る永遠の日(ファンタズマゴリア)。残念、キミは老人の夢を叶える礎になったわけだ。そして――……」

「ちょっと待て」

 そこで雪哉は凰真の言葉を遮った。

 何を言った。今、この餓鬼はとてつもなく恐ろしいことを、言ったのだ。

「実験? 夢? どういう、ことだ?」

「よくほら、あれだよあれー、よく漫画とかでもあるだろ? 死ぬ間際になったら途端に隠された力が覚醒(めざ)めるアレ。キミたちが乗った飛行機爆破したのボクたちなんだよね」

 雪哉は動いていた。

 あれは事故でもなんでもなく、最初から仕組まれていたことだった。そして思惑の通りに理愛は雪哉を助けるために力を発動した。雪哉の左腕は創られた。

「別にそれで死んでもボクはどうでもよかった。老人の夢想なんてどうでもいい。でも必死だからねこの人ら……中からしっかり侵食して土台作った方が楽じゃん? 全殺しして残った世界なんかよりも、人外が優れていて人間はそれに依存する――なんてわかりやすくていいだろう? おかげでこの町はボクたちが優れていて、キミたちは実験動物(モルモット)だってわけさ。夢に溺れた老人の、ね?」

「理愛の能力を発現させるためだけに、俺の……家族を、殺したというのか?」

「キミの父はArkの一員だってのはどうでもいいのかい?」

「理愛に出逢えたのは父がArkにいたからだろう……寧ろ感謝している」

 どうして――とは言わない。

 老人のように不老不死を望んでいたのか知らない。

「父はどこかで何かの研究してたとは……訊いていた。でも難しい話は苦手だ。俺はそれ以上訊いてなかったし、教えてもらえなかった。でも、まさかこんな現実から遠ざかったモノに手を出していたとは――思えなかったけれども」

 こうして目で見なければきっと嘲笑しただろう。

 でも、雪哉の世界では現実から逸脱した秩序で出来上がっていた。その中に雪哉の父も組み込まれていた。

「キミは本当に運が悪いよねー。家族は死んで独りだし、挙句大事な女はヒトじゃない、ボクらと一緒だ」

「一緒? 一緒だと? お前が? 理愛と?」

「一緒だろう? 人間じゃないんだ。結晶なんだ。人外がキミと一緒に生きれるかい? ムリだよ。だからボクらはボクらの住みやすい世界が必要なんだ。だからキミは、ここには要らない。キミのその腕を返してくれないか? それは理愛が創ったモノじゃない、理愛の一部を与えたモノだ――だからまだ不完全なんだよ」

「お前の言っていることはとにかく理解に苦しむ。俺のこの腕がなぜ必要なのか。でもどうでもいい、お前をここで倒して理愛を返してもらう」

 凰真の持っていた人食い刃はもうその手にない。

 それなのに凰真は笑みを浮かべ、手を翳した。

「そろそろ終わろうか?」

 それは黒い炎のような……不気味な輝きを放つ光だった。

「さて、不甲斐なく一発喰らわされたわけだし本気出すかなぁ」

「何が来ようとも、俺には届かない――」

 雪哉の虹子の異能を手にしている。

 全てを弾き返す防壁を展開できる。それなのに凰真は笑っている。

「届かなくても、いいんだ」

 凰真の腕が炎に呑まれる。

 そして消えた。

「何が来ようとも……」

 そして雪哉の前に凰真が現れた。

 黒き炎が雪哉に襲い掛かる。だが雪哉はそれを左腕で払い除ける。

「そんなものは効かない」

「どうかな?」

 凰真の腕に宿る炎がまるで幻想の怪物の顔を模っている。それはまるで竜のような、そんな形をした怪物。

「あと、もう終わりだよ」

 雪哉の腕から放っていた虹色の光が消えている。

 そして凰真の腕からはまるで肉を咀嚼するかのように音をたてている。その竜の(アギト)に呑まれたのは――

「残念、それは効かない。いや、使えなくしたというべきかな?」

 雪哉の左腕から光が消える。

 失われた光からはもう、何も力を感じない。

「虹子!」

 雪哉は虹子の名前を呼んだ。だが虹子も何が起こったのかわからないのか焦燥している。

『わからない、わからないのっ! なんで、どうして……ワタシの、ワタシの異能(チカラ)が!?』

「ふふっ」

 凰真が笑う。不気味に微笑む。

「似ているんじゃないかい? 誰かの、いやキミの大好きな、あの子のような――」

 それは雪哉の左腕の能力にも似た、結晶の力を封じ込める凶悪たる力。

「なんで、お前が……」

「そりゃあ、ねぇ……」

 そして凰真は更に笑う。それは愉悦だった。

 我慢できなくなったのか凰真は腹を抱えて盛大に笑った。

「はははっははははっはっ! いや、もうだめだ、おかしくて……キミがどれだけがんばっても、どれだけ足掻いても、どれだけ戦いを続けても、もう終わってしまった何もかもが終わってしまっているのに!」

「何が言いたいっ!」

「時任理愛なら、もう……喰った(、、)。だから、もうキミの前には帰って来ない」

「――――――――――――――え?」


 刹那、音が消失した。

 虹子の声も消えた。何もかもが消えた。

 雪哉の身体が吹き飛んで、地面を転がっていく。


 そして、なんとか立ち上がることはできたけれど、


「があああああああああああああああっあああっ!!」


 けれど、雪哉の左肩から指先にかけて食い潰されていたのだ。

 出血はなかった。根元ごと喰われてはいない。だが雪哉の結晶としての左腕は丸呑みにされてしまった。油断した。完全に意識を奪われた。

 凰真の言葉が、雪哉の心に一瞬の隙を作り上げてしまった。


 動けない。

 けれど凰真はそんな横たわる雪哉に近づいて来る。


「おしまいだよ」

「ま、まだ……だ……」

「もう、キミは本当に強情だなぁ」


 呆れたように凰真は雪哉の脇腹を蹴る。

 激痛が走り、嘔吐感が込み上げる。苦悶に表情を歪めたまま、けれど抵抗できなかった。

「喰った……だと?」

「そ。喰った。手っ取り早いんだよね。ボクの力はそういうヤツなんだぁ。ああ、説明しないよ。冥土の土産にーなんてフラグっぽいじゃないか。そういうこと言うヤツに限って呆気なく逆転されちゃうしね」

 凰真の戯言に対して雪哉は無視をした。

 すかさず凰真は雪哉の腹部を蹴り飛ばす。

「がふっ!!」

 今度こと嘔吐した。しかし吐瀉物だけでなく、血液も一緒に。

 指先一本も動かせられない。

「何か言いなよ……つまらないじゃないか」

 そしてそのまま雪哉に背中を向けたと思ったら何か思い出したのかすぐに振り返る。

「さっき言い忘れてただろう? ここの人間はどこにいったんだって訊いてたのに答えを返すのを忘れてたよね」

 膝を突く雪哉を見下ろしたまま凰真は呟く。

「喰った――もういないよ。夢見てた老人もしない。老人らに顎で使われていた木っ端どもも、何もかも。Arkは終わったよ。ボクが創って、ボクが終わらしてやった。だから安心しなよ時任雪哉。こうしてボクは目的を果たせたわけだし、殺さない。そしてもうキミを脅かす者はいない。ボクはこの世界を征服するけれど別に虐殺するつもりはないから安心しなよ。だからそのまま踵返してお家にお帰り。誰も居ない、もう誰も帰って来ない虚無へ帰りなよ」

 銃撃者達(ガンナーズ)も、雪哉は素顔さえも知らぬであろう不老不死を夢見た老人たちも、他の有能者も何もかもを凰真は喰い殺したのだ。

「なんやかんやで語って悪かったね。実はもう元凶はみんないないわけだよ。よかったね幸運だねー」

 そして凰真は今度こそ興味を無くしたのか雪哉に背を向ける。

 だが雪哉は苦しみながらも震えながらも、凰真を逃がすまいと足を掴んだ。

「どうしたの? 離してくれないかな……もうキミに用はないよ。腕さえ頂ければよかったんだ。理愛の一部さえ返してくれればただの肉でしかないキミなんてどうでもいいんだ。だから生かしてあげるっていってるんだから黙ってくたばってなよ?」

「かえ、せ……」

 それでも、たとえ腕を引き千切られようとも雪哉は凰真の思惑の通りにさせるわけにはいかないのだ。

 ここまで来る為に大切な仲間が切り開いてくれた。

 約束を交わした。

 そして全てを取り返すと誓った。

 だから、だから、

「理愛を……かえっ――がはっ!!」

 まるでサッカーボールを蹴り飛ばすように凰真は雪哉を顔面を蹴っていた。鼻血を流しながら雪哉は床の上で仰向けのまま動けない。

「肉塊が喋るなよ……何も出来ないくせに、他人から与えられたモノだけでここまで来た弱者の分際でよくもまぁ、そんな態度取れるよね。無能力者の役立たず、お前……それ以上調子ついたら殺すけどいいの?」

 死ぬことに、恐れは無かった。

 なら、何を恐れていたのか……それはきっと別のモノ。

 理愛を失うという恐怖だった。

 孤独になるという恐怖だった。

 約束を破るという恐怖だった。

 

 そう、命を奪われることよりもずっと恐ろしいモノ。

 だから雪哉は立ち上がる。左腕は欠損し、能力は失われ、ただ人としての無能さを露呈しているだけの弱者。

 それでもここで引き下がれない。一体どうしてここまで動けるのだろうか。毎度毎度、自分の感覚が狂い出す。

 わかっていたことなんだ……力なんてない。

 都合よく何かが産み落とされるわけでもない。

 偶然にも隠された力が目覚めたことだってない。

 それでも蛮勇すぎるこの精神はなんだ?

 自分より遥かに強力な敵が現れても戦うことを選んでしまうのは?

「そうか、あくまでもボクの邪魔をするっていうんだね?」

 凰真の目が細く、鋭く――雪哉に憎悪を篭め射抜いている。

 動けない。何もできない。戦うことはきっと不可能だろう。

「そうかい、なら……」

 凰真の手の平に黒い炎が集う。

 あの炎が雪哉の腕を食い潰した。

「養分にすらならないゴミを喰うのは嫌だけれど、確実にこれで殺せる。殺してやるよ……夢だけ見てた愚かな老人どもと同じ釜の中へ堕落()ちてしまえよ」

 動けない。

 もう、動けない。

 だけど雪哉は凰真を睨み続けている。弱音すら吐かず、命乞いもせずにただ真っ直ぐに前を見続け――

 その眼が気に入らなかったのだろう。

 凰真は雪哉の顔面を殴りつけた。ただ殴っただけ……雪哉は再び床の上を転がっていく。けれどしつこく死体のように朽ち果てて尚、立ち上がった。

「たかが人間が……気味の悪い眼をする」

「よく、言われる……」

 雪哉と敵対した全ての存在が雪哉に対して嫌悪を抱いた。

 否定されるのは雪哉の純粋な想い。

 けれどどれだけ拒絶されようが、雪哉の心の中にある願いはたった一つ。理愛と生きる。理愛の為に戦う。全てを敵に回しても、最後まで、最期まで――

「俺は、必ず、取り戻す……お前から、理愛を取り返して、みせる……」

「もうボクの腹の中だよ……喰ってやったんだよ。ムリだよ不可能だよ諦めろよ」

「どれだけ否定しても、俺は俺であり続ける……俺の想いから目を背けるつもりなんて、ない……勝手に決め付けるな。ムリだろうとも、不可能だろうとも、諦めるつもりなんて、俺には無い!」

 雪哉は声を荒げて叫んだ。

 誰であってもこれだけは譲れない。喩え相手が人外の王であろうとも、結晶の最高位であろうとも、神であろうが何であろうが、雪哉にとって大切な、大事なヒトを守るというその想いまで奪うことは出来ない。

「もういい、死ね」

「俺は、死なない」

 何の説得力もない。

 死ぬ。死んでしまう。そこには死ぬという結末しかない。

 だけど雪哉が否定する。

 敵の想いを拒絶する。

 思い通りになんてさせない。最後の最期まで戦い続ける。それできっと死んでしまっても後悔だけはしない。自分で選んで、自分で進んで、だから――

「心臓から脳天にかけて喰い千切ってやるよ……無能力者」

 凰真の腕から現れた黒い炎竜。

 大きく口を開き、雪哉を喰らおうと垂れ落ちる炎はまるで涎にすら見えた。しかし何が雪哉の目の前から現れたところで雪哉の瞳から光は消えていなかった。

 ゆっくりと黒い炎は大きく口を開き、雪哉を呑み込もうとしていた。だが、それは、

「な、なんだ……ぐ、何かが……邪魔を(、、、)……」

 凰真が突然、苦しんだように胸を抑え、膝を突いた。

 今にも喰らいつこうとしていた黒い炎は消え、凰真は立ち上がると雪哉に背を向けていた。

「目的は果たした……お前のことは本当に殺してやりたいけれど時間が惜しい……そこでくたばってろ」

 そして凰真はそのまま雪哉にトドメを刺さずに消えていった。エレベーターが上昇していく。最上階だったがまだ上があるようだが……屋上へ向かったのだろうか。

「くそ……」

 なんとか雪哉も立ち上がったが身体は重い。鉄球のついた足枷でもされているかのようだ。一歩進むのにも時間を要する。

 そして雪哉は自分の腕に目をやった。でも、そこに腕は無かった。凰真に喰われてしまった――理愛に貰った人外の腕。

 けれど、それは雪哉と理愛を繋ぐ証だった。

 その証さえも奪われ、絆は断たれた……のかもしれない。それでも雪哉は進む。

 満身創痍なまま、完全敗北して尚、それでも雪哉が出来ることは進むことだ。停止は死だ。そのまま何もせずに野垂れて死ぬのなら、最期まで戦い続けてやる。

 何も無いから、だから諦めろだなんて間違っている。

 雪哉は笑う。

 殺しておけばよかったんだ。あのまま食い殺しておけば。

「俺は何度でも、何度でも足掻いてやるぞ……皇凰真……」

 策など無い。

 無策にも程がある。

 それでも、約束は果たす。

「理愛……」

 雪哉は妹の名を呼ぶ。

 いやしない、見たことも無い神に祈るつもりはない。

 だから雪哉は歩く。

 まだ、終わりではない。終わるのならば死んで終わろう。

 決着を――間違いだらけの結晶王に最期の反逆を―― 

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