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それが全能結晶の無能力者  作者: 詠見 きらい
[prologue. -兄妹-]の登場人物・用語集
21/82

登場人物・用語集(1)

 ネタバレを含みます。「prologue. -兄妹-」を読み終えてからの閲覧をお願いします。

 無事に序章を書き終えることが出来たので作者の息抜きで書いたものです。

 本編でちゃんと説明できていない用語とかの登場人物の紹介とかを下記に書いていきます。

 作品の世界観をブチ壊すような書き方をしているので、あと別にいらないような説明もされていますがお気になさらずに。

■Ark


 アーク研究機関。六年前の結晶の飛来。堕落によって姿を見せた結晶。

 その結晶の研究をするために設立された組織である。

 しかし結晶は実はすでに数千年年以上前に発見されており、ずっと前からその研究はされていた。

 


■ARK


 「Artifact・Radical・Knows」の頭文字三つを重ねた用語。

 結晶を科学の力を用いて抽出し、能力者の力を増強させる為に作られた謂わば「武器」

 本来の「科学」の意味とは語弊がある。この装備を元に、使用することで能力を増強することで意味を成す。また能力を安定させたりと恩恵は大きく、多い。ちなみに形は様々である。


■アンチ・マグナ/それは偉大とは違う


 包帯で隠した雪哉の左腕に秘められた「異能」だが、その左腕は理愛に与えられた腕であり、その腕の能力であるからして、雪哉は結局ただの無能力者である。

 包帯を解けば透明なその結晶は姿を現す。結晶と同じ透明度。そんな不思議な腕。

 とても硬く、頑丈。傷一つ付かず、その強固は盾として使うことも出来る。

 そして本来の能力は触れれば「花晶レムリア」(=「花晶」に関しては後述にて記載)が発動する能力の封殺が可能とされている点。しかし花晶の能力「のみ」に有効。

 凄まじい能力だが、欠点がある。偉大ではない。そして雪哉自身、偉大ではない。


■査定局(イグザミナ)


 Arkが作った戦闘集団。異能等を使用し、治安を乱す者を裁く集団。

 能力使用による犯罪はただの行政機関ではどうにもならない場合が多く、査定局が動くことになっているが、本来の活動目的は「能力を見極める」ことである。強力な能力を使用する人間を発見し、協力を要請する。謂わばスカウトマンのようなものでもある。

 また大半が有能力者で構成されている為、数える程度の人間しかいない。それ故に複数事件が発生した場合等、人手を割くことが難しいことも多いので別の組織を作り、そちらに任せることが多い。その組織は次章にて登場する。


■最期


()わりの前。


■最後


終わりの前。


■界層(かいそう)


 花晶(レムリア)に秘められた異能の段階の事を指す。

 本来、結晶が与える能力は一つだけしかない劣悪品とされているが、その結晶の中でも頂点とされている、花晶には段階を踏むことで能力が強大なものへと進化していく特性がある。


 まず「第一界層」だが、これは潜在能力を飛躍させる。その為、運動能力や反射神経、五感が超越される。よってこの時点で十分戦うことは出来る。またこれは能力そのものを使用しているわけではない。所持者の補助のようなものである。


 そして「第二界層」からが本来の能力であり、その花晶の基本となる。ここからは千差万別であり、能力は様々なので省略する。更にその上――


■種晶(シード)


 結晶の下位。持つのではなく、身体に埋めることが必要。

 しかし装備しただけで能力を発動できるわけではなく、選ばれた者だけが使用できる。

 これにより有能力者か無能力者かが決まることとなる。

 今や高度な能力を使える人間が未来を有望されることとなっている。

 そんな世界に仕立て上げてしまった透明の石である。


 そんな世界の摂理さえ変えた結晶も、所詮は下位でしかない。

 花晶から零れたただの断片。そんな搾りカスが今日も人を狂わせている。

 


■種晶保有検査


 種晶は身体に埋め込まなければ意味を成さない。

 よって、見えない部分に埋め込んでいる可能性もあるので、それを調べる必要がある。

 これは国の義務で定められている。


■序列(じょれつ)

 

 能力を持つ人間を数字によって分類している。

 それは四十三位まで存在する格差。

 当然、数字が若ければ腕のある能力者ということになる。

 


■聖骸布(せいがいふ)


 雪哉の左腕に巻かれている白い布。

 ただしただの布。どこにでもある包帯。

 どこぞの神様を巻いた聖なる布ではない。ただの、ただの布だ。

 何の意味もない、何の役にも立たない、異形を覆い隠すだけの布。

 

 しかしそれはスイッチだ。

 敵と認識した時、外される。攻撃態勢に移行する為のスイッチ。


■厨二病(ちゅうにびょう)


 インターネットスラング。

 それは、人に幻想を抱かせる観得ぬ病。妄想が人を変える。

 本編の主人公である時任雪哉ときとうゆきやが疾患している。

 この症状は人を別物に変えてしまうおぞましい病であり、タイプも千差万別であるが、時任雪哉は凄まじい力を秘め、その力を隠し、いもしない謎の組織と戦い続けているなどという夢想を起きたまま見ている。勿論、発症した理由は他にある。

 ただ、この病は特効薬や効果的な治療方法も見つかってはいない。罹れば終わりである。


■時任 雪哉(ときとう ゆきや) 


 本編の主人公。高校二年生。無能力者。

 六年前の飛行機墜落事故の被害者であり、唯一の生還者。

 しかし、その時に左腕を損失。理愛に与えられた左腕が変わりとなっている。


 前髪を無駄に伸ばし、左腕には包帯を巻いているという不審者。

 勿体無いのは170センチ後半の身長で、一般的に美形に分けられる容姿ではあるにも関わらず、「厨二病(ちゅうにびょう)」という病気を患っているせいで、その満足さは残念に反転している点。

 不可解な言動等が変人さに拍車を掛けており、そのせいで理解者は皆無である。

 よく台詞で出てくるルビが振られた謎造語は全てこの男の妄言でしかないので、騙されてはいけません。ちっとも本編には関係なく、そんなものこれからも一生出てきません。こんなもん使えません。そもそも使いません。

 そんな病気に罹った理由、それは妹の理愛を守る為にした虚勢である。強さを嘘偽りで塗り固めているがそのベクトルが間違っているという。

 好きなモノは書くまでもないので省略。こいつ病気。頭の中が爆発してる。そもそもそんな感情一つで死に掛けても前に進もうとするその姿勢――変態です。

 異能(ちから)は持たないが、理愛から貰った左腕には「アンチ・マグナ」という能力が備わっている。本来の武器は覚悟と信念のみ。これだけが雪哉の唯一の術。


■時任 理愛(ときとう りあ)


 雪哉の妹。高校一年生。有能力者。

 口癖は「死ね」と度々、雪哉は殺されている。

 長い銀の髪、銀の瞳をしている為、周囲からは異質な目で見られることが多かったせいか人間嫌い。友達を作ることもせず、孤立を決め込んでいる。

 雪哉と同じ高校に入学してから行った「種晶保有検査」にて結晶が感知される。

 人間ではなく、その正体は結晶。花晶レムリアの一つである。(=「花晶」に関しては後述にて記載)

 異能としては、「リゾン・ラーヴァ」という能力が備わっている筈なのだが、単体での使用は不可能。雪哉を触媒とし、雪哉の右腕を使わなければ発動すら叶わない。(=「リゾン・ラーヴァ」に関しては後述にて記載)


 兄の影響か、時折おかしなことを言うこともある。


■夜那城 切刃(やなぎ きりは)


 雪哉の数少ない|友人(?)である。無能力者。

 種晶を首元に装備しているが、能力が使えないので髪の毛を伸ばし隠している。

 雪哉の妄言に平然と着いて来るのだけは同じ病気を患っているのか、それとも?


■瀧乃 曜嗣(たきのようじ)


 タロットカードを持ち歩く謎の男。雪哉と理愛の保護者。

 白衣に無精髭、眼鏡といったきな臭いを形にした男。胡乱とも言える。

 今はまだこの程度の説明しか出来ない。


■月下 雨弓(つきした あゆみ)


 雪哉の最初の敵。高校三年生。有能力者。

 序列七位。能力は「呼応風塵ゲイルヘイル」である。

 その能力は風を操る。


■月下 虹子(つきした にじこ)


 理愛の最初の敵。高校一年生。有能力者。

 理愛と同じクラス。

 栗色の髪に、虹のように何色にも変わる不思議な目を持つ。

 姓は雨弓と同じだが兄妹ではない。花晶の一人。

 

 覚醒した雪哉と理愛の前に敗れ、消失。よって死亡。

 雪哉の目には明らか死んだように見えたのだが……?


■飛行機墜落事故


 六年前に起こった大きな事故。雪哉と理愛も同乗していた。

 突然の爆発。原因は不明。唯一生き残った雪哉と理愛。両親は死亡。

 そしてそれが始まり。全てが変わった日だった。


■ファンタズマゴリア/いつか来る永遠の日


そ――――は、s/おお終


■リゾン・ラーヴァ/その手は頂に触れる


 理愛の花晶としての能力。その能力は種晶の力を殺し切る。また銀光の粒子を撒き、翅を象る。そしてその光に触れても能力は掻き消える。当然、翅であるからして飛翔も出来る。

 しかし単体で使用が出来ず、別の相手に分与することで初めて使用できる。雪哉に取り憑き、雪哉の右腕にその力を付加させるのである。その際、髪色と瞳の半分が銀色になる。

 

 しかし、雪哉の左腕も理愛のモノ。そして能力の名こそが本当の名前。

 さて、どちらが本当の名前か? それとも……別の? いや、それはまた後の話。


■レイン・ボネルファ/虹壁は全てを遠ざける


 虹子の花晶としての能力の名前。そして真名。

 本来、花晶は少女を象ってはいるが所詮は結晶。物。道具である。

 よって、能力の名こそが本当の名である。


 能力としては単純に、触れれば吹き飛び、止まったところで壊れるという出鱈目。

 しかし雪哉の花晶の力を封じる左腕の前に無効化され、敗れてしまった。


■花晶(レムリア)


 結晶の上位。この世界の裏側にあるもの。

 人は種晶を本物と思っているがそれは違う。少し夢を見ているだけに過ぎない。夢のような事を現実でやってのけることが出来れば、勘違いもする。

 だが、種は種。花を咲かせなければ意味はない。花晶こそが本物の結晶であり、至高。

 その能力は種晶を遥かに凌ぐものばかりである。そして本当の結晶は石ではなく、幼い少女とされている。結晶の中に少女がいる。その結晶は棺のようなものなのだ。そしてその破片が種晶であり、中身が「本物」である。

 そして雪哉の妹である理愛もまた、その結晶そのものである。


■無能力者(むのうりょくしゃ)


 何の能力も持たない人間。また「ヌーブ」と言われる。

 なりたがりの出来損ない。種晶を装備しても能力が発現しない者を言う。

 これは能力を望んでも使えなかった者のことを指すので、元々種晶を装備していない者を指す言葉ではない。

 しかし差別的な意味を持たせて、能力を使えない使わないに関わらず「能力を持たない者」をまとめてこのように呼ぶ場合もある。


■有能力者(ゆうのうりょくしゃ)


 何らかの能力を持つ人間。また「コーダー」と言われる。

 異能を使用する際、能力としての基盤を組み込み、読み込むことが必要である。これを脳内で行うことが出来るようだが、これが出来る人間は本当に僅か。まず能力を使用するということが未知そのものであるからして、想像出来ない。能力を使えてもそれを他人に説明することも出来ない。

 ブラックボックスのような仕掛け。しかしそんな「箱」を開けることが出来れば能力を使用することが出来る。

 今や能力を自由自在に操ることが出来れば、それだけで未来は明るくなる。称えられる。

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