12.修行
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
崖を登る修業をしてる。
何度ためしても、しかし、崖上へ行ける気がしない。
ジャンプしても届かない。
壁に穴をあけようとしたが、この崖、くそほど硬いので無理。
崖をよじ登ろうと試みたが、表面がぬめってるためすぐに落ちてしまう。
「くそ……上れるイメージがまるで思い浮かばねえ」
一日目をおえて、俺は大事の字になってねる。
……つーか、腹減ったな。
「飯……」
目の前には荒波押し寄せる、大しけの海が広がってる。
この中に魚がたくさんいるだろう。……まあ、生きて帰って来れたらだが。
「釣りでもしてみるか……でも、どうやって……?」
釣り道具なんてもちろん、ない。
そしてマーキュリーさんの助けもない。
彼女は俺を見守ってくれてる。
ここでギブアップはしたくない。そんなみっともない姿は見せられない。
「魚……採るしかねえか」
でもこの荒海のなかに、いつまでも潜っては居られない。
素潜りは無理……。
「…………」
いや、無理と決めつけるのはよくねえ。
ようは、いつまでも長く潜って居ちゃだめなんだ。
魚が近くに……手の届く距離に来た瞬間、ぱっといって、さっと戻ってくる。
俺にはこの耳があるのだ。
魚が泳ぐ音を、聞き分ける……。
ザバァアアアアアアアアアアアアアアアアン!
「…………」
波が打ち寄せる音が、あまりに大きく、魚の音なんて聞けやしない。
……これは本格的に詰んだかも知れない……。
「だが、諦めない。俺は……まだ諦めねえぞ!」
こうなったら、もう直接とりにいく!
俺はびょんっ、と海に飛び込んだ。
……まあ、なんというか、案の定魚が捕れず、ボロボロになって波打ち際へと戻ってきたのだった。
まじいてえ……。
【☆★おしらせ★☆】
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