表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
81/106

81.責務



 ルイスはアウルム相手に時間を稼ごうとしてる。

 両手に持った魔物武器と、格闘銃術ガンカタを使って敵を……削る。


 倒すでは無く、消耗させる。

 死力を尽くしても、ルイスには相手の命を奪うほどの強力な攻撃ができない。


 一方、アウルムはただのパンチが、必殺の威力を持っている。

 相手はノーモーションで錬成を使える。

 しかも物体だけで無く、自分の肉体をも、瞬時に望む形に変形していた。

 あのアウルムの強烈な打撃は、インパクトの瞬間、筋肉の質を変化させることで生み出してるのだ。


 また、逃げようとすると錬成で逃げ場を塞がれる。

 そして追い詰められたルイスの顔面めがけて、躊躇無く、アウルムが高速パンチを噛ましてくる。


 それをルイスはギリギリで躱す。

 そして崩れた態勢から、銃で急所を潰す。


 ルイスの目と腕があっても、アウルムは倒しきれない

 ……マイは、この男と互角に戦えていたというのに。


 自分は削るだけでやっとの状態だ。

 少しでも気を抜いたら……。


「気を抜くと死ぬぞ」


 アウルムの回し蹴りが、ルイスの腕に綺麗に決まる。


 ばきごき……!


 嫌な音がする。骨が砕け散った……いや。

 骨は、無事だった。


「なんと」

「うぉおおおおおおおおおお!」


 足をがっしりと掴んで、ルイスは残りの銃弾を、全て放つ勢いで、ぶっ放す。


 ズガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!!!


 魔物武器の銃身が熱で変形するほどの連射。

 それをもろに受けたのだ。


「ぜはあ……! はぁ……はぁ……」

「ほほぉ、なるほどなぁ」


 ……絶望の声が聞こえた。

 アウルムは、魔物武器でこれだけの銃弾を撃ち込んでも、無傷だったのだ。


 本物の化け物だ、こいつも……。

 ルイスはその場に崩れ落ちる。


「その腕が無事だったのは、マイ・バーンデッドが再生した腕だったからか」


 ルイスは片腕を失う覚悟をしていた。

 けれど、彼女の腕をマイの魔力が救ったのである。


「つくづく、面白い女よな、マイ・バーンデッドは」

「……そうですね。あなたと同類ですものね」


 もはやルイスにできるのは、無駄話をして気を引くことだけ。


「何か言い残すことはないか? 少し楽しませてもらったお礼に、苦しまずに殺してやるぞ」


 ルイスは目を閉じる。

 ……言い残すこと、か。


 自分は、今日まで色んな冒険者達を見てきた。

 そして、才能の有無を調べて報告してきた。


 ……そんななかで、ルイスはとびきりの才能を、見いだすことができた。

 それを、人類の役に立てるように、できるのだ。


 ここで死んでも、後悔はない。


「ありません。私は……責務を全うしましたので」


 ルイスは目を閉じる。

 アウルムの拳が近づく。


 バキィイイイイイイイイン!


「待たせたぜ、ルイスさん……!」


 目を開けると、シーフ・バーンデッドが、アウルムに斬りかかっていた。

 彼の持つダガーが、アウルムの心臓を貫いてる。


 そう、彼女の責務。

 それは……時間を稼ぐこと。


 すでに彼らの準備は完了していたのだ。

【★大切なお知らせ】


好評につき、連載版をスタートしました!


『【連載版】おばさん聖女、隣国で継母となる〜偽の聖女と追放された、私の方が本物だと今更気づいて土下座されても遅い。可愛い義理の息子と、イケメン皇帝から溺愛されてるので〜』


広告下↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!


リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。


https://ncode.syosetu.com/n2184ix/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ